伝わるWebライティング 

スタイルと目的をもって共感をあつめる文章を書く方法
未読
伝わるWebライティング 
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スタイルと目的をもって共感をあつめる文章を書く方法
未読
伝わるWebライティング 
出版社
ビー・エヌ・エヌ新社
出版日
2015年07月17日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.5
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おすすめポイント

Webや広報担当者、デザイナー、ライターだけでなく、オウンドメディアで情報発信している方、スモールビジネス経営者にとっても、Webライティングの重要性は日に日に増している。サイトの読者を血の通った人間だと意識して、効果的に訴えかけるにはどうしたらいいのだろうか。

本書は、読者を意識し、わかりやすくフレンドリーなコンテンツを書くためのガイドブックである。長年プロのウェブライターとして経験を積んできた著者たちによる実践的なアドバイスが詰まった一冊だ。

本書は次の二つのテーマをカバーしている。一つは、チームを巻き込んでサイトコンテンツをつくるときの手順である。自社を知るためのリサーチから、企画書作成、自社にふさわしい「声(個性)」や「口調」の確立方法、読者のマーケティング手法までの流れを体系的に把握することができる。二つ目のテーマは、文章を磨き上げるためのコツである。本書によると、良質のコンテンツの3原則は、わかりやすくて、役に立ち、親しみやすいことだという。この原則にもとづき、マーケティングコピーやブログ記事など、コンテンツごとに作成と推敲のポイントが詳しく書かれている。また、Facebook社、Pinterest社などの企業が、サイト制作でどんな工夫をしているのかという具体的な事例を学べるのも、本書ならではの面白さである。

自然に読者の共感を集め、ファンが増えていくサイトをつくりたい方や、ライティングスキルを高めたい方に、ぜひおすすめしたい一冊である。

ライター画像
松尾美里

著者

ニコル・フェントン
フリーランス・ライター、編集者。
Facebook,Lab Zero,Mule Designにてシニア・コンテンツストラテジストとして勤めた後、AppleにてWebライターの仕事をスタートし、5年間コミュニケーション部門を率いる。iPhone、iPadの発売にも携わった。あらゆる規模のコンテンツ管理を手がけ、また、ワークショップを主催し、Webライティングを教えている。NYブルックリン在住。

ケイト・キーファー・リー
MailChimpにて、コンテンツ作成、コミュニケーション部門を担当している。Webコンテンツについて、A List ApartやForbesなどに寄稿し、世界中で講演も行っている。アトランタ在住。

本書の要点

  • 要点
    1
    ライティングの前には、入念なリサーチによってコンテンツのゴールを設定し、インタビューによって同僚やクライアントと共通理解を得ることが大切だ。そのうえで、読者像の理解を深め、読者をどんな方向に導きたいのかというミッションステートメントを書くとよい。
  • 要点
    2
    ライティングにおいて重視すべき点は、わかりやすさと簡潔であること、そして正直に読者の立場に立って書く思いやりの姿勢である。自社のありのままを反映した個性である「声」を見つけて、サイトに反映させることも大切だ。

要約

ライティングの前にすべきこと

良質のコンテンツを生み出すための心得

良質のコンテンツの3原則は、わかりやすくて、役に立ち、親しみやすいという点である。取り上げるテーマを十分に理解した上で、できるだけ少ない言葉で簡潔に書くことが重要だ。ライターは、読者に新しい情報を提供できているかどうかを、常に自問自答しなくてはいけない。また、親しみやすい雰囲気を醸し出すには、的確な言葉や口調を選び、読者の共感を集めるライティングスタイルを模索していくことが求められる。

ライティングにおいては、いきなり書き始めるのではなく、次のステップに沿って完成を目指すとよい。

ステップ1:自分が書いているテーマと、ターゲット読者のニーズを正しく把握するためにリサーチを行う。

ステップ2:ライティングの明確なゴールと、完成までの計画を策定する。

ステップ3:腰を据えて文章を書き始める。誤字脱字や矛盾点、繰り返しがないように原稿をしっかり見直していく。

ステップ4:発信後もコンテンツの内容を修正し、文章に磨きをかける。

大事なことは、好奇心を持ち、読者が血の通った人間であることを忘れないようにすることである。そのうえで、同僚や読者からのフィードバックに真摯に耳を傾け、文章に反映していけば、コンテンツの品質が向上していくだろう。

読者像を知り、ゴールを設定する
©iStock.com/cacaroot

ライティングの前には、入念なリサーチによって誰のためのコンテンツなのか、コンテンツのゴールを設定しておくことが大切だ。

次はインタビューの出番である。

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要約公開日 2015.11.06
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