経営者の心得

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出版社
総合法令出版

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定価
1,650円(税込)
出版日
2015年11月20日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

「経営学とは人間学である」。「経営力は実際に経営してみなければ身につかない」。「経営者は偉大なる伝達者であれ」。こうした渾身のメッセージが込められた経営の指南書が本書である。

著者は、シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソンなど多くの企業で日本人トップを務め、「伝説の外資トップ」という異名をとる新将命氏である。新氏によると、経済状況やお国柄、業種の違いなどに関わらず、不変の真理とも呼べる「成功する経営者の原理原則」があるという。本書で紹介されるテーマは、経営者が身につけるべきリーダーの資質や、「理念や目標、戦略」の策定、後継者育成、ダイバーシティ(多様化)への対応、コミュニケーション術、失敗をイノベーションに活かす方法など、多岐にわたる。新氏の提唱する原理原則をもとにした「経営者の心得」を身につければ、自分の軸が定まり、経営のリソースである「ヒト・モノ・カネ」をより効果的に活用でき、ビジョンの実現に近づくことができる。

本書は、将来的に経営者になる予定の人や経営者をめざす人の必読書であるばかりか、一歩先んじて、高い志と人生の戦略を持って働きたいと考えるビジネスパーソンにも十分役立つ内容になっている。勝ち残る企業経営の原理原則は、人生の経営にもあてはまるからだ。

50年以上、ビジネスの最前線で活躍し、経営者として企業の転機を乗り越えてきた著者ならではの「勝ち残る企業経営の要諦」は、何度でも読み返すべきバイブルになってくれるだろう。

ライター画像
松尾美里

著者

新 将命(あたらし・まさみ)
株式会社国際ビジネスブレイン 代表取締役社長
1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。2003年から2011年3月まで住友商事株式会社のアドバイザリー・ボード・メンバー。2014年7月より株式会社ティーガイアの非常勤取締役を務める。長年の経験と実績をベースに、国内外で「リーダー人材育成」の使命に取り組んでいる。希薄な虚論や空論とは異なり、実際に役立つ「実論」の提唱を眼目とした、独特の経営論・リーダーシップ論には定評がある。ユーモアあふれる独特の語り口は、経営幹部層や次世代リーダーの間で絶大な人気を誇る。主な著書に『伝説の外資トップが説くリーダーの教科書』『経営の教科書』『伝説の外資トップが説く働き方の教科書』『経営の処方箋』『伝説の外資トップが説く仕事と人生で成功するために本当に必要なこと』(以上、ダイヤモンド社)、『伝説の外資トップが説く勝ち残る経営の本質』『私はこうして外資系トップとして仕事をしてきた』(以上、総合法令出版)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    国籍や業種に関係なく、勝ち残る企業には共通する「経営の原理原則」がある。経営者の責務は、会社の方向性を決め、人を育て、結果を出すことだ。
  • 要点
    2
    経営者がやるべき4つのこととは、「企業理念の作成」「目標の設定」「戦略の立案」「後継者の育成」である。経営者に就任した瞬間から、後継者の育成をスタートさせなければならない。
  • 要点
    3
    多様化が進む日本において、経営者は、女性や再雇用されたシニア、外国人、障害者、LGBTと呼ばれる性的マイノリティの人々など、多様な価値観・個性を持つ人との協働を重視する必要がある。

要約

経営者が知っておくべき、経営の原理原則

著者の経験から生み出された「経営の原理原則」

著者は、シェル石油(現昭和シェル石油)に10年勤めた後、実力重視の外資系で成長するためにコカ・コーラへ転職した。34歳のとき、ブランドマネージャーに就任するが、部下の「感情への配慮」が足りなかったことに気づいたという。そこから、デール・カーネギーや安岡正篤などの本を読み、「人間力」を強化することで、部下との関係が良好になっていった。

その後ジョンソン・エンド・ジョンソンの経営者になってから、著者は、閉塞感が蔓延していた社内において、社員を元気にすることに注力した。閉塞感の原因は、全社的に短期の目標達成だけに明け暮れていたことだ。そこで著者は同社のクレド(信条)をもとに、「理念・目標・戦略」から成る方向性を積極的に示し、会社を活性化させていった。短期目標と長期目標をバランスよく実践できることが、一流の経営者の条件なのである。

こうして様々な企業でトップを務める中で、国籍や業種に関係なく、勝ち残る企業に共通する「経営の原理原則」があることに著者は気づいた。経営者の責務とは、会社の方向性を決め、人を育て、結果を出すことである。同時に、自分の会社が常に「建て直し期」にあると認識し、ビジネスモデルを見直し、やることとやらないことを精査しなければならない。経営にゴールはないのだ。

優れた経営者が身につけるべき資質
©iStock.com/Devonyu

優れた経営者に共通する特徴の一部を紹介する。1つ目は「多長根」である。できるだけ多面的、長期的、根本的に物事をとらえることで、より柔軟な対応が可能となる。2つ目は、結果と過程をバランスよく見ることである。結果だけを重視すれば、利益の水増しなどの不正が横行しかねない。3つ目は、知識と自分なりの考えから成る見識に、決断力と実行力を加えた「胆識」だ。決断と実行が伴って初めて結果を出すことができる。4つ目は、現状に満足せず、常にどう向上しようかを考える「ポジティブ・ディスコンテント(積極的不満)」である。

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運・縁・健康の3つに恵まれていない経営者は大成しない。

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