3千年紀に必要な、科学的思考
情報に圧倒されやすい時代を、賢く生き抜く
インターネットのおかげで、私たちは膨大な情報に簡単にアクセスできるようになった。一方で、あまりの情報の多さに、途方に暮れてしまうことも多い。古い情報や虚偽情報にも容易にアクセスできるうえ、AIによるコンテンツ生成も行われ、情報を見極め、適切に評価するだけでも難しい。
さらに、信頼できる専門家を見つけることも、ますます難しくなっている。自称専門家は大勢いて、あなたが認める専門家をほかの人も認めるとは限らないし、専門家のなかでも意見が分かれる論点がある。
こうした状況下で、自分と異なる解釈をする人や、異なる価値観を持つ人と協力し、意思決定や問題解決を行うにはどうしたらよいだろうか。
「科学者でない人」にこそ、科学が役に立つ

人類は科学を推し進めることによって、月面着陸を果たし、飢餓を追いやり、寿命を延ばし、インターネットを生み出した。負の側面もあるが、科学が社会の問題解決に大きく貢献してきたのもまた事実だ。
何世紀にもわたって、科学者たちは問題解決のツールに磨きをかけてきた。そこには物理的な道具だけではなく、思考のツールも含まれる。
科学的思考は、これまで科学者が科学の現場で主に使ってきたものだが、科学以外の場面でも役に立つ。個人の進路選択から、社会制度や政策判断、地球規模の課題解決に至るまで、あらゆる問題に科学のツール、概念、手順を拝借して取り組むことができる。
人類と地球が、西暦2001年から3000年という3千年紀を豊かに生き抜くために、私たち個々人が身につけるべき科学的思考方法のフレームワーク。これを著者らは「3千年紀思考(サード・ミレニアム・シンキング)」と名付けた。




















