緊張やわらぎメソッドの表紙

緊張やわらぎメソッド

「失敗したらどうしよう…」が「まぁなんとかなる!」に変わる80の方法


本書の要点

  • 自己紹介で自分の番が回ってくるとき、心臓がドキドキして全身が固まってしまうことがある。ゆっくり呼吸をして、緊張エネルギーを外に発散させよう。

  • 会話の輪に入るタイミングがわからないときは、「へー」「ふーん」と同調して話のペースをつかもう。すると、会話にも入りやすくなるはずだ。

  • 距離感が微妙な人とエレベーターで鉢合わせたときは、無理に話そうとしなくていい。

  • 初めての一人暮らしなど、初めて経験することには緊張がつきものだ。ゲーム感覚を取り入れて、緊張を楽しむようにしてみよう。

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【必読ポイント!】大人数の前での緊張

自己紹介のとき緊張で全身が固まってしまう

自己紹介のとき、自分の番が近づくにつれて恐怖感が増し、心臓がドキドキする――。この現象を「順番恐怖」という。

他の人の話は耳に入らず、「何を言えばいいか……」と頭の中でぐるぐる考え続ける。このとき、体内では交感神経が活性化し、膨大なエネルギーが充満している状態にある。

こうした場面で大切なのは、安全の確保とエネルギーの発散だ。緊張は抑えようとするほど苦しくなる。余分なエネルギーを発散し、消費することが先決である。

おすすめなのは「全身拡散法」だ。これは座っていても立っていてもできるため、緊張して体がガチガチになったら試してみよう。手順は次の通りである。

(1)心臓やみぞおち、お腹など、緊張を強く感じる部位を特定する。

(2)その部位の緊張を意識し、それを全身へ広げていくイメージをつくる。

(3)ゆっくりと呼吸をしながら、その感覚を呼吸に溶かしていく。

こうすることで、緊張によるエネルギーを安全に外へ放出できるだろう。

オンラインミーティング、みんなの視線が怖い

miakievy/gettyimages

オンラインでの打ち合わせでは、画面越しに全員から見られている状態で発言することになり、強い緊張を感じやすい。

このとき、無理に「緊張から逃れよう」としてはいけない。緊張に意識を向け過ぎると、かえって緊張が増してしまうからだ。そのため、意識の半分くらいを「緊張以外」のことに向けると、緊張を和らげることができる。

その一つの方法として、画面上の人の配置を変えることが挙げられる。オンライン会議サービスの「Zооm」では、手元の操作で画面配置を変更できる。安心感のある人を中央に配置したり、その人の顔を見ながら話したりするとよい。できる範囲で「安全の手がかり」を寄せ集めることで、緊張を和らげることができるだろう。

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要約公開日 2025.03.27
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