意外と難しい「言語化」
言語化とは何か
「言語化」とは、自身の感情や思考を自分の言葉で語ることである。簡単そうに思えるかもしれないが、現代では実はとても難しい。なぜなら、SNSを通して、誰かの言葉が自分の思考へ入ってきやすいからだ。
たとえば、映画を観て自分なりの感想を抱いたとする。しかし、それはまだ言語として形になっていない段階だ。そこでSNSを開き、強い表現で書かれた感想を目にすると、自分も同じことを感じていたかのように錯覚してしまう。
だからこそ、自分の言葉をつくる際には、他人の言葉から距離を取ることが何より重要である。好きな映画について語りたいのであれば、他人の感想に触れるのは、自分がそれを言語化した後のほうがいい。
言語化には2種類ある

自分の内側に渦巻くもやもやした感情や思考を、世間でよく使われる表現に寄りかかることなく、自分の言葉で語ること。これは言わば「自分のなかの言語化」だ。
一方、言語化には、もうひとつの種類がある。それが、「他人に対する言語化」だ。言い換えると「伝える力」である。
ここで忘れてはいけないのは、「他人に対する言語化」の前には、必ず「自分のなかの言語化」があるという点だ。自分の内側にある感情や思考を言葉にする過程を経ずに、他人へ伝えようとしても、自分の思いは伝わらない。
次項からはまず、「自分のなかの言語化」のレッスンから始めていく。



















