flier_logo
ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから
新版 自分の小さな箱から脱出する方法の表紙

新版 自分の小さな箱から脱出する方法

人間関係を変えれば結果はついてくる

NEW

本書の要点

  • 人間関係や組織の問題の根底には「自己欺瞞」がある。自分を正当化するために他者を見る目が歪み、「箱」に入った状態になることが、さまざまな対立や機能不全を生み出す。

  • 自己欺瞞は「自分への裏切り」から始まる。なすべきだと感じたことを行わないと、人はその選択を正当化するために相手を責め、自分を正しい存在として見ようとする。

  • 箱から出るには、他者を「物」ではなく「人」として見ることが必要である。責任を引き受け、率直に対話し、相手の成功を願う姿勢が、共謀を協働へと変えていく。

1 / 3

人間関係の問題は「自己欺瞞」から生まれる

2人が抱える問題

「君たちには問題がある」

入社して1ヶ月、ザグラム社の会議室。開発部のトムと営業部のアナは、新任リーダー向け研修の講師を務めるテオから突然告げられた。

テオによれば、その問題はあらゆる組織の機能不全の根底にありながら見過ごされがちで、本人にも自覚しにくいものだという。20年前には、そのせいでザグラム社がばらばらになるところだったそうだ。

その問題とは「自己欺瞞」である。

箱に入るということ

Daenin Arnee/gettyimages

テオは、自身が若手弁護士だった頃の経験を語る。

大規模な金融プロジェクトに携わっていたテオは、第一子が生まれた直後にサンフランシスコへの長期出張を命じられた。妻と息子を残して働くことへの不満や孤独感を募らせながらも、自分は誰よりも懸命に働いていると思っていた。

しかし実際には、重要な打ち合わせが行われているフロアにほとんど顔を出さず、プロジェクトの変更内容を把握できていなかった。結果として文書の修正漏れを起こし、チームにも迷惑をかけていた。

テオは当時、自分の置かれた不遇な状況ばかりに意識が向き、クライアントや同僚、自分の仕事によって影響を受ける人たちのことを考えていなかったと振り返る。そして、もし当時誰かから問題点を指摘されていたら、自分は長時間働いていることや家庭を犠牲にしていることを理由に反発しただろうとも語る。

だが本当の問題は、プロジェクトへの関わり方ではなかった。自分自身に問題があることに気づいていなかったことこそが、より深刻な問題だったのである。

テオはこの状態を「自己欺瞞」(自分を欺くこと)と呼び、ザグラム社では「箱に入っている」と表現すると語る。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3666/4370文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2026.07.31
Copyright © 2026 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

脳を乗っ取る感情(アイツ)からあなたを守る方法
脳を乗っ取る感情(アイツ)からあなたを守る方法
篠原菊紀
20代のときに知りたかったお金と幸せの話
20代のときに知りたかったお金と幸せの話
本田健
だからベンチャーキャピタルはやめられない
だからベンチャーキャピタルはやめられない
岩澤脩
職場の憂鬱
職場の憂鬱
前野隆司
10年つかえるSEOの基本
10年つかえるSEOの基本
土居健太郎
Sales is 2 ファクトファインディング
Sales is 2 ファクトファインディング
今井晶也
三行で撃つ
三行で撃つ
近藤康太郎
すごいジャーナリング
すごいジャーナリング
菊地大樹蒼井アオ(漫画)

同じカテゴリーの要約

気がかりゼロ
気がかりゼロ
山田智恵
やらないことを決める技術
やらないことを決める技術
大平信孝
人づきあいの戦略書
人づきあいの戦略書
吉川ゆり
ゆるまる脳
ゆるまる脳
菅原道仁
無料
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
キングスレイ・ウォード城山三郎(訳)
投資初心者の僕がプロたちから学んだ、正しいお金の増やし方
投資初心者の僕がプロたちから学んだ、正しいお金の増やし方
国山ハセン
自由より自在に生きる
自由より自在に生きる
内田樹近内悠太
日記をつけて何になる?
日記をつけて何になる?
蟹の親子
書店に行くとだいたいイイコトが起こる
書店に行くとだいたいイイコトが起こる
杉浦正人
無料
いつも機嫌よくいられる本
いつも機嫌よくいられる本
岡崎かつひろ

フライヤーは、著者・出版社の許諾を得たうえで要約を掲載しております。また、選書委員会を設けて今読むべき本を厳選し、ライターが要約を作成しております。詳しくはコンテンツポリシーをご確認ください。