【必読ポイント!】 読者は自分に興味がない
三行で撃つ
文章とは狩りだ。猟師は最初の銃弾に魂を込める。その一撃をはずせば、獣は山奥へ逃げていくだろう。文章もこれとよく似ている。
最初の一文、長くても三行。ここで読者の心を撃てなければ、読者は獣のように逃げてしまう。文学史に名を連ねるような作家たちもこの点は非常に苦労し、それゆえに歴史的な書き出しが生まれている。
今、電車の中にいるとしよう。みんなが視線を落とすのはスマートフォンの画面だ。SNSか、はたまたゲームか……。本を読んでいる人はいない。本を読む人の特徴は「落ち着き」だが、みんな「心を鎮めたくないし、考えたくない」。落ち着くのは面倒なのだ。
こういった、心に波をたてているような人たちに向けて、文章を書かなくてはならない。我々は「読書エリートに向けて文章を書いているのではない」のである。だからこそ、三行以内で撃たなければならない。「文章を書く人の書き出しは、そうあらざるを得ない」。最初に見せるのは、銃だ。
銃を出したなら撃て

読者は我々に興味がない。平和や民主主義、子供の虐待や貧困、経済格差、地球温暖化にも、興味がない。我々が書こうとするテーマなど、どうでもいいのだ。まずはこの現実を認めるところから始めなくてはならない。こうした前提で、一行目を書くのである。
一行目。世に関心を持たない人が、ふとした拍子に見た、読むつもりのない新聞や雑誌、本のページ。そこに刻み込む一行目だ。
















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