またすぐに! 会いたくなる人の話し方

未読
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著者
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またすぐに! 会いたくなる人の話し方
著者
出版社
出版日
2022年03月02日
評点
総合
3.8
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

第一印象は、その後の付き合いが続いていっても大きく変わらないものだと聞く。プライベートではもちろんのこと、営業などを仕事にしている人は特に、第一印象には気を配っていることだろう。本書は、第一印象をよいものにし、その後も相手と良好な関係を築くのに役立つ会話術が紹介される。

話し方に関する本はあまたある。その中でも本書の特徴は、すぐに真似できる話し方を伝授してくれて、「習ってすぐうまくなる」こと。「基本的な考え方は理解しているので、とにかく具体的にどう質問すれば話が弾み、また会いたいと思ってもらえるのかを教えてほしい!」と、即効性を求める読者にぴったりだ。

本書で著者が教えてくれるスキルはただひとつ、「相手を主人公にして話す」こと。本書では、このスキルをあらゆる場面に応用していく。営業担当者として取引先と関係を築いたり、実力者の心をつかんだりするのはもちろん、家族や友人との会話や、恋愛や婚活の場面でも使えるのだという。あの大谷翔平選手も「相手主人公」の話し方を実践しているというから驚きだ。

本書の話し方は、話術に自信のない人に特におすすめしたい。「相手主人公の話し方」をすれば、たとえあなたがたくさん話さなくても、相手がどんどん話して、「また会いたい」と思ってくれる。うまく話せない、沈黙が怖いと悩む方にぴったりの一冊である。

ライター画像
菅谷真帆子

著者

野口敏(のぐち さとし)
1959年生まれ。(株)グッドコミュニケーション代表取締役。関西大学経済学部卒。
「TALK&トーク コミュニケーションスクール」を主宰し、大阪、東京でコミュニケーション講座を開催。習ってすぐにうまくなるをテーマに、雑談力、スピーチ力、説明力UPの講座を開く。公式YouTubeチャンネルでは、定期的にライブ配信も行なっている。
https://www.youtube.com/c/talk3104
またZOOMでのリモートレッスンも開き、全国から生徒が絶えない。
著書に、シリーズ累計120万部を突破した『誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方66のルール』(すばる舎)をはじめ、『話し方で好かれる人 嫌われる人』『話し方がうまい人 へたな人』『好かれる人は雑談がうまい』(以上、三笠書房≪王様文庫≫)など多数。
話し方教室 TALK&トーク https://www.e-0874.net/

本書の要点

  • 要点
    1
    人間は誰でも、自分の話に興味を持ってほしい、共感してほしい、肯定的に受け止めてほしいという思いを持つ。「相手主人公の話し方」をすれば、これらの欲求を満たせる。
  • 要点
    2
    「相手主人公の話し方」をするために、日頃から身近な人の振る舞いや特徴をよく観察しよう。
  • 要点
    3
    実力者の心をつかむポイントは、会っている最中は「相手主人公の話し方」を意識し、別れたあとでメッセージを送ることだ。メッセージは、「相手のセリフ」+「相手のセリフに感じたことや受けた影響」+「お話の続きをぜひお聞かせください」で構成する。

要約

【必読ポイント!】 相手を話題にする

大谷翔平選手の「話し方」の秘密

スーパープレイだけでなく、人柄でも人々を魅了する、大谷翔平選手。大谷選手はかつて、超一流ピッチャーから1試合で3三振を喫したことがあった。試合後、大谷選手は「こんなに速くて品のあるボールは経験したことがありません」と感想を述べた。

多くの人はこんなとき、自分を主人公にして話しがちだ。「今日は振りが鈍かった」「今度は打ってみせる」「もっと練習したい」といった感想が一般的だろう。ところが大谷選手は、まず相手投手へのリスペクトを示したのだ。本書で取り上げるのは、大谷選手のように人から愛され、尊敬されるコミュニケーションの秘訣だ。

相手を主人公にした話し方
Edwin Tan/gettyimages

本書で伝授するスキルは「相手を主人公にした話し方」である。まずは相手を思うこと。そして相手を話題の中心に据え、問いかけるのだ。

たとえば「車を買ったよ」と話す相手に対して、あなたはなんと言葉をかけるだろうか。車種や燃費を尋ねる質問は「もの(車)」主人公の話し方、「自分も買い換えようと思っている」は「自分」主人公の話し方だ。相手も自分も楽しく会話ができるのは、「いいね! 車があると楽しいことが増えるね」といった、「相手」を主人公にした話し方である。

人間は誰でも「自分の話に興味を持ってほしい」「共感しながら聞いてほしい」「肯定的に受け止めてほしい」と思っている。会話によってこの3つの欲求を満たせば、あなたがうまく話せなかったとしても、相手は上機嫌で話してくれるだろう。話がはずみ、相手はあなたを自然と好きになって、また会いたいと思ってくれる。

口ベタ営業社員がたった半年で大変身した理由

著者はあるとき、長年お付き合いのある不動産開発会社の社長から「入社以来受注ゼロの営業社員がいるので、指導してほしい」と依頼を受けた。その会社のビジネスは、掘り出し物の不動産を見つけて、そこにホテルやマンションを建て、付加価値を付けて売ることだ。だから営業社員は、掘り出し物の物件が出た時に、取引先の不動産会社の経営者や担当者から「これは〇〇会社の××クンに回してあげよう」と思ってもらえるような関係を築く必要がある。

ところがその営業社員は口ベタで、せっかく取引先を訪ねても、一通りの説明しかできていなかった。これでは受注ゼロでも仕方ない。そこで著者はたった一つ、「とにかく相手を主人公にして話すこと」だけを指導した。

具体的には、営業先の社長に、社長自身や会社についての質問をして、話を聞かせてもらうこと。そして、帰社してから

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要約公開日 2022.04.25
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