
人間関係がうまくいかない人は、すぐに不機嫌になったり落ち込んでしまったりする「顔に出やすい」タイプである。
このタイプは、自分では感情が顔に出ていることに気づかない。しかし相手はそれを見ているため、いやな印象を抱いてしまう。
「自分の感情くらいわかってるよ」と思うかもしれないが、特定の誰かと会うときに、気が重くなったりイライラしたりすることはないだろうか。実は、自分の感情をわかっていないことは意外と多い。
これを改善するには、「自分の感情を見つめる」ことが効果的だ。日々のさまざまな場面で、いま自分がどんな感情を抱いているのかを、瞬間的に立ち止まって見つめてみるのである。
これを習慣にすると、自分のいらだちや不機嫌の原因が見えてくる。原因がわかれば、余計なストレスをため込まずにすむようになるだろう。

人間関係には「作用と反作用」の法則が働いている。つまり、好感には好感が返ってくるし、悪感情には悪感情が返ってくるのだ。人間関係とは、互いの感情がつくりだす「感情関係」といっていいだろう。
多くの人はそれを理解しているだろうが、いやな人間関係から逃れられないのはなぜだろうか。それは、自分の「悪感情」をコントロールできないからである。怒りや不満などで生まれた悪感情を、抱え続けているのが原因だ。

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