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日本人はなぜ「推す」のか
「推し」は自分の理想を託す存在
「推し」とは、単に「好きな存在」ではない。「私が追い求めていた理想に近く、その理想を実現するために応援したい」という意図が入り込んだとき、その相手は「推し」になる。アイドルや俳優、スポーツ選手などが目標を達成する姿に、自分の理想の未来を重ね合わせるからこそ、人は時間やお金を使って応援するのである。
このとき、理想をかなえるのは自分ではなく、あくまで「推し」という他者だ。自分自身がアイドルとして五大ドームに立ちたい、紅白歌合戦に出たい、というわけではない。
推しの成功を自分のことのように喜び、逆に理想が食い違うと失望するのは、推しの身体に自分の理想やアイデンティティの一部を託しているためだ。


















