聞きすぎてしまう私たち
聞きすぎる理由1:脳の仕組み
物事を決めるとき、つい誰かの意見を聞きたくなってしまう――。それは「心の弱さ」のせいではなく、「脳」のせいである。人間の脳は「自分で答えを出す」よりも、「誰かの答えに従う」ほうが安心できる仕組みになっているのだ。
人間の文明はここ数千年で凄まじい進化を遂げたが、心と身体の仕組みは旧石器時代から変わっていない。現代でも脳は「危険を避けること」「エネルギーを節約すること」を重視し、よくわからないことに直面したら「自分で考えるより、正しそうな意見に従うほうが安全だ」と判断してしまうのだ。
さらに脳には「孤立を避けようとする」傾向がある。1人では生きていけない人間は、「集団の力」を利用して生き延びてきた。そのため、他者に好かれたり認められたり、感謝されたりすることが、脳の報酬になるようにできているのだ。
場の空気や相手の意見を優先してしまうのは、脳の欲求のせいなのだ。
聞きすぎる理由2:日本語という言語

私たちが聞きすぎてしまうのには、日本語という言語にも一因がある。実は日本語は、世界トップクラスの「聞く側に負担を強いる言語」なのだ。



















