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未来思考2045の表紙

未来思考2045

危機と分断、そしてAIは世界をどのように変えるのか?


本書の要点

  • 未来思考とは、過去、現在、未来への大きな構造的変化を把握し、自らの行動で未来をよりよい方向に導いていく思考法のことを指す。そして、未来思考にはいくつかの技法が必要になる。

  • 世界が「統合化」していくなかで、人は互いに、自らを「記号化」する必要に迫られた。統合されていた権力は「分散化」し、「多元化」する意識のなかで、ポピュリズムやカテゴリーを超えた協力など正負の側面が生み出されている。

  • 2045年が特別な年になるのは、テクノロジー、人口動態、文明、地球環境などにまつわる、さまざまなインシデントが重なるからだ。

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過去を知る

未来思考とは

gremlin/gettyimages

「未来の大きな方向性の判断においては、正しい時間軸と視座こそが重要」である。孫正義は、その類まれなる洞察力と未来への執着心によって、進むべき道や未来のトレンドの本質をつかんできた。ソフト流通、インターネット、ブロードバンド、モバイル、スマホ、そしてAI。なにごとも草創期に予見し、事業化を推進している。

孫正義にとって、過去や現在の時間・財はこれからの未来のためにある。その強烈なまでの未来への偏重とある種の焦燥感が、今日にいたる孫社長とソフトバンクグループのすべてを突き動かしていると言っていい。

しかしながら、未来に強い関心があるのは我々も同じだ。世論の移り変わりや企業の業績、保有している銘柄の株価。世間は未来予測で溢れている。

もちろん、未来予測に意味を見出さない意見も存在する。個別事象に対する未来予測の精度、破壊的技術の登場のなかでもそれまでの常識を前提とする態度、動的に変化する未来への予測の意味を疑問視する立場がそれだ。しかし、これらは間違っている。

具体性はなくても、大枠の方向性を予見しておけば、想定外の事態にも柔軟な対応ができる。価値観の変容には数十年単位での時間が必要だし、未来に向けた地図と行程表はあったほうがいい。

そうして、未来をある程度の解像度で読み解くための技法が「未来思考」である。未来思考とは、過去から現在、未来への「大きな構造的な変化」を把握することで、今起きていることと「来たるべき未来」を理解し、「自らの行動で未来をより良い方向に導いていく思考法」のことを指す。

歴史と構造

未来思考を可能とするために、いくつかの技法がある。そのうちの1つは、歴史から学ぶことだ。

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要約公開日 2026.09.12
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