事業を知らずに「組織」を語れない
事業目標が達成できない組織は「悪い組織」
「良い組織」とは何か。人事プロフェッショナルの視点に立つと、どれほど居心地が良く高潔な理念を掲げていても、「事業目標を達成できていない組織」は例外なく「悪い組織」である。
チェスター・バーナード氏は著書『経営者の役割』で、組織が成立するための3大要素として(1)共通目的、(2)協働意識、(3)意思疎通を定義した。
注目すべきは、その構造だ。協働意識や意思疎通は、共通目的を達成するための要素である。
つまり、共通目的こそが、バラバラな個人を組織に繋ぎとめる「かすがい」になる。共通目的が達成できない組織は、従業員に優しく仲が良い組織であってもその存在意義を根底から失う。
では、共通目的を達成するとはどんなことか。共通目的とは、「貧困をなくす」「商店街を豊かにする」など何でもよいが、それを達成するとは、実際の社会や市場、生活に影響力を行使し、現実の行動に「変容を与える」ということだ。現実を変容させることは、他人に対して権力を行使することに等しい。共通目的の達成のために権力を行使し、現実を変容させることができる組織こそが「良い組織」である。
なぜ人事制度を作るべきなのか

多くの組織は、人事制度を「不満を解消するための鎮静剤」のように扱ってしまう。それは人事制度を作成する理由が明らかになっていないからだ。その理由とは何だろうか。




















