働く君に贈る25の言葉

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働く君に贈る25の言葉
出版社
定価
814円(税込)
出版日
2022年12月03日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

本書は、佐々木常夫氏から社会人になったばかりの甥、遼君への25通の手紙で構成されている。若いビジネスパーソンが幸せに生き、働くためのエッセンスが詰まった一冊だ。

佐々木常夫氏は、波乱万丈の人生を送ってきたことで知られている。高度経済成長のさなかに東レに入社するも、課長になった年に妻が肝臓病を患い、仕事と看病を両立することとなる。妻は家族への負担を気に病んでうつ病になり、入退院を43回繰り返して、3回自殺未遂をしたという。妻が回復するまでの8年間、佐々木氏は自閉症の長男を含む3人の子供の世話をするために、業務の効率を極限まで高めたそうだ。苦難の道のりを歩みながらも、破綻会社の再建や事業改革に取り組み、同期トップで取締役に。その後は東レ経営研究所の社長と特別顧問を歴任した。

20~30代の若いビジネスパーソンに向けて書かれた本書は、必ずしも時代の最先端をいく知見が記されているわけではない。本書執筆時と現在では、ビジネスのあり方が変わりつつあることも事実だろう。しかし著者のアドバイスには、時代を超えた普遍性と、若者へのあたたかい愛情がある。

佐々木氏は「3年でものごとが見えてくる、30歳で立つ、35歳で勝負は決まり」と語ると同時に「40代後半からじっくり伸びてくる人がいるのも事実」とも言っている。今後の人生で一番若い今日という日に、ぜひ著者の言葉をじっくり噛みしめてほしい。

ライター画像
池田明季哉

著者

佐々木常夫(ささき つねお)
1944年、秋田市生まれ。1969年、東レ入社。自閉症の長男に続き、年子の次男、年子の長女が誕生。初めて課長に就任した1984年に、妻が肝臓病に罹患。その後、うつ病も併発し、計43回に及ぶ入退院を繰り返した。すべての育児・家事・看病をこなすために、毎日18時に退社する必要に迫られる。家庭と仕事の両立を図るために、「最短距離」で「最大の成果」を生み出す仕事術を極めるとともに、部下をまとめ上げるマネジメント力を磨き上げた。
そして、プラザ合意後の円高による業績悪化を急回復させる「再構築プラン」のほか、釣具業界の流通構造改革、3年間で世界各国に12 件、計約1000億円の設備投資を実行するグローバルオペレーションなど、数々の大事業を成功に導く。
2001年、同期トップ(事務系)で東レの取締役に就任。2003年より東レ経営研究所社長、2010年に同研究所特別顧問となる。この間、妻の3度に及ぶ自殺未遂など幾多の苦難を乗り越えてきた。
社長に就任した頃から妻のうつ病は回復に向かい、現在は快癒。強い絆に結ばれた家族と幸せな生活を送っている。
経団連理事、政府の審議会委員、大阪大学客員教授などの公職も歴任。「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的存在である。
著書に『完全版 ビッグツリー』『部下を定時に帰す仕事術』『そうか、君は課長になったのか。』『これからのリーダーに贈る17の言葉』(以上、WAVE 出版)、『50歳からの幸福論』(リベラル社)、『40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい』(文響社)、『[図解]人を動かすリーダーに大切な40 の習慣』(PHP 研究所)など多数。

[オフィシャルWEBサイト]
https://sasakitsuneo.jp/

本書の要点

  • 要点
    1
    欲望を満たすために働くのは悪いことではない。欲はやがて磨かれ、志となる。
  • 要点
    2
    20代には、人生や仕事についてたくさん学び、やる仕事、出会う人、読む本、一つひとつの失敗と成功を今後の糧としよう。そうした積み重ねによって、人生の方向性が決まる。
  • 要点
    3
    日頃から真摯でいよう。信頼によって結ばれた関係こそが、いざというときの強い味方になってくる。
  • 要点
    4
    運命はときに厳しい逆風をもたらすだろう。それでも、努力する覚悟を捨ててはならない。

要約

自分を磨くために働く

強くなければ仕事はできない。優しくなければ幸せにはなれない。

ビジネスとは予測のゲームである。現状を把握し、将来に何が起こるかを見極め、戦略を立てて実行する。すべてがうまくいき、ゲームに勝ったときは最高の気分だ。こうした成果を上げるためには、強くなくてはならない。

しかし、強さだけでは幸せになれない。強さの根底には優しさが必要だ。

優しさを貫くのは簡単ではない。口先だけの優しさにならぬよう、相手と真剣に向き合う必要がある。そうしている間、強い人から攻撃を受けることもあるかもしれない。それでも優しい心を失わないことが、幸せになる唯一の方法なのだ。

君の前には真っさらな人生が広がっている。どのように働き、どのように生きるのか、君自身が選び取っていくのだ。悩んだり、迷ったり、落ち込んだりしながら、少しずつ自分の働き方や生き方を確立してほしい。

欲をもちなさい。欲が磨かれて志になる。
maruco/gettyimages

リッチになりたい、できる奴だと言われたい、大きな仕事がしたい、出世したい――。「欲」という言葉にネガティブなイメージをもっているかもしれないが、欲は生きていく原動力になるものだ。

ただ、特に若いころの欲は自分本位になりがちである。自分が出世するため、自分が多くの給料をもらうため、自分が手柄を立てるため……と考えてばかりいては、必ず壁にぶつかることになる。

大切なのは、「欲」を「志」へと磨き上げることだ。「志」は多くの人と共有され、協力を引き寄せる。そうあってこそ、困難な仕事や大きな仕事を成せるのだ。

はじめから志をもてる人などほとんどいない。誰しも、壁にぶつかって痛い目に遭い、自問自答しながら自分本位な欲を乗り越えていく。君を磨く原動力として、まずは欲をもってほしい。

成長角度を最大化する

3年でものごとが見えてくる。30歳で立つ。35歳で勝負は決まり。

年齢を重ねるとともに、時間が流れるスピードはどんどん速くなる。20代ではじっくり時が流れているが、30代になると時間の流れが少し速くなり、40〜50代はあっという間に過ぎ去っていく。

時間のゆっくり流れる20代は、人生や仕事についてもっとも多くのことを学ぶ時期だ。やる仕事、出会う人、読む本、そして一つひとつの失敗と成功が君の糧となるだろう。

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