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一歩踏み出せない人のための株式原論の表紙

一歩踏み出せない人のための株式原論


本書の要点

  • 日本も長らくデフレに苦しめられていたが、値上げを受け入れる覚悟ができれば、国もインフレへと舵を切ることができる。いまこそ株式投資をはじめるチャンスだ。

  • その時代の経済学と市場の仕組みを結びつけると、株式投資をもっと身近に感じることができる。サプライサイド経済学はオイルショックの影響で停滞を余儀なくされたものの、現在再び注目されている。

  • 景気の流れを読むために理解しておきたい主要な指標は、GDP、日銀短観、景気動向指数、鉱工業生産指数の4つである。

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いま日本は転換点にある

インフレのその先へ

2014年、NISA(少額投資非課税制度)がスタートした。これにより個人投資家が増加し、24年の新NISA開始によってその傾向はますます強まっている。また、約30年にわたるデフレもようやく回復の兆しを見せており、日本でも投資意欲が高まってきた。一方で、デフレの保守的な社会に染まってしまった私たちは、貯蓄を流動性の高い投資に回すことに不安を覚えている。

しかし、個人も企業も現金をため込んでいれば、経済が上向くことはなく、企業も賃金を引き上げられない。日本がデフレに苦しむ中、アメリカや中国をはじめとする各国は経済成長を続けてきた。日本のGDP(国内総生産)は中国、ドイツに抜かれ、25年にはインドにも抜かれ、世界5位になる見通しだ。日本人に値上げを受け入れる覚悟ができれば、国もインフレへと舵を切れるようになる。まだデフレから脱却したとはいえないが、いまこそ株式投資をはじめるチャンスである。

投資は人類の発明

Nuthawut Somsuk/gettyimages

株価の値動きを知るカギは、その時代における経済学のトレンドと株価を結びつけて考えることが重要となる。これまで経済学と株式投資が紐づけられて語られることはあまりなかった。しかし、その時代の経済学と市場の仕組みを関連づけて考えると、株式投資を身近に感じられ、リズミカルに運用できるようになる。さらには、目先の株価に惑わされず、冷静にその動きを見定めることができる。

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要約公開日 2025.02.15
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