ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから
人的資本経営時代の持続可能な働き方の表紙

最新のHRテクノロジーを活用した

人的資本経営時代の持続可能な働き方


本書の要点

  • 日本企業の人事部門は、「エクスペリエンスの創出」「人材獲得競争」といった課題に直面している。

  • 今後はHRテクノロジーを活用し、日本型経営のよい面を残しつつ、現代風にアップデートすることが求められる。その活用が期待されるのが「育成(人材開発)」領域だ。

  • 本書では「採用・配置」「人材開発」「組織開発」「勤怠・労務管理」などにおけるHRテクノロジーの活用について、その特徴を紹介していく。

1 / 4

人事が直面する差し迫った課題

エクスペリエンスの創出、人材獲得競争

日本企業の人事部門が直面している課題として、著者は次の6つを挙げる。

1つ目の課題は「エクスペリエンス(=いい体験)の創出」だ。日本は他の先進国と比較して労働生産性が低く、その最大の要因は職務と人材のミスマッチにある。これに対処するには、採用プロセスにおける「応募者体験の向上」、入社後に求めるスキルと働き手が保有しているスキルのギャップを可視化して埋める「従業員体験の向上」が必要となる。

応募者体験や従業員体験の向上は、2つ目の課題である「人材獲得競争」にも有効だ。良質な応募者体験を提供できる企業は、応募者自身がそこで活躍するイメージを描きやすく、採用競争力が高まる。また、従業員体験を高いレベルで提供できれば、離職を防ぎやすくなる。

「アジャイル人事」として、意思決定のベースを築く

kazuma seki/gettyimages

3つ目の課題は「ビジネス環境の急激な変化」だ。これはチャンスにもなり得る。変化の波に乗ることで、誰もがビジネスを先導する「ディスラプター(破壊者)」になれるからだ。

激しい変化の中で、「アジャイル人事」の実践がますます必要となる。例えば、週に一度の1on1面談、行動変容を促す「リアルタイムフィードバック」、よい行動を互いに褒め合う「ピア・リコグニション」などである。

もっと見る
この続きを見るには...
残り4228/4785文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2025.02.09
Copyright © 2025 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

社会分業論
社会分業論
エミール・デュルケーム田原音和(訳)
図解 人材マネジメント入門
図解 人材マネジメント入門
坪谷邦生
ライバルはいるか?
ライバルはいるか?
金間大介
AIにはない「思考力」の身につけ方
AIにはない「思考力」の身につけ方
今井むつみ
論理的思考とは何か
論理的思考とは何か
渡邉雅子
図解 労務入門
図解 労務入門
坪谷邦生岩田佑介古茶宏志
ユニクロの仕組み化
ユニクロの仕組み化
宇佐美潤祐
年1時間で億になる投資の正解
年1時間で億になる投資の正解
土方奈美(訳)ニコラ・ベルベ

同じカテゴリーの要約

ベンチャー人事のすごい仕組み
ベンチャー人事のすごい仕組み
村上亮
大きなシステムと小さなファンタジー
大きなシステムと小さなファンタジー
影山知明
非常識な「ハイブリッド仕事論」
非常識な「ハイブリッド仕事論」
文化放送 浜カフェ(著)入山章栄(編)
アメーバ経営 新装版
アメーバ経営 新装版
稲盛和夫
「人事のプロ」はこう動く
「人事のプロ」はこう動く
吉田洋介
無料
新版 エスキモーに氷を売る
新版 エスキモーに氷を売る
ジョン・スポールストラ佐々木寛子(訳)
カスハラの正体
カスハラの正体
関根眞一
心理的安全性のつくりかた
心理的安全性のつくりかた
石井遼介
小澤隆生 起業の地図
小澤隆生 起業の地図
北康利
ユニクロ
ユニクロ
杉本貴司