時間デトックスの表紙

時間デトックス

無駄をスッキリさせて、人生の質を高める


本書の要点

  • 時間に追われる生活から抜け出すためには、自分の時間の使い方を「心地よさ」を軸に再設計する「タイムコーディネート」の考え方が有効だ。

  • 1日の行動ログをとり、やったことを「やりたい」「やらなければならない」の2つに色分けしてみよう。ログを踏まえて自分のやりたいことがなぜできていないと感じるのかを考えると、手放すべきものが見えてくる。

  • 「捨てる」「任せる」「ゆるめる」の3つの視点からやりたくないタスクを手放し、自分が本当にやりたいことに時間を使えるようにしよう。

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「時間デトックス」で「本当にやりたいこと」に時間を使おう

自分の人生を「心地よさ」でデザインする

時間に追われる日々を、「どうしようもない」とあきらめてはいないだろうか。仕事も好きだし、学ぶことも好き。家族の時間もひとりの時間も大事にしたい。新しいことに挑戦もしたい。人から頼られるのはうれしいし、頼まれごともできるだけ引き受けてきた。こんながんばり方には限界が来ているような気がしている。だけど、目の前のことを打ち返すことに精一杯で、考えている暇もない──。そんな人に提案したいのが、自分の人生をデザインする「タイムコーディネート」という考え方だ。自分の人生は今という時間の積み重ねでつくられる。時短や効率化を目指す前に、自分がどんな人生を生きたいかを描き、時間を自分の「心地よさ」でコーディネートしていこう。これは単に楽をしようというのではない。自分の心に正直に、心地よいと思うことに時間を使っていこうということだ。やりたいことをやることや、チャレンジも、心地よさに含まれる。誰かの時間術を真似しても、自分の心地よさにつながるとは限らない。自分の心地よさを軸に、やることを削ぎ落として、ありたい未来をつかみにいこう。

なぜ「時間がない」と感じるのか

Dusan Stankovic/gettyimages

なぜ多くの人は「時間がない」と感じるのだろうか。それは、1日24時間で実際にできること以上に、やることを詰め込んでいるからだ。「時間がない」ことの背景には、2つの要因がある。「『やりたいこと』がありすぎて時間がない」と「『やらなきゃいけないこと』がありすぎて時間がない」の2つだ。これらは似ているようでいて、時間のコントロール権を自分が握れているかという点ではまったく異なる。

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要約公開日 2025.02.25
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