

本や映画の内容をすぐに忘れてしまう。そんな悩みを抱える人が多いなか、著者は1年前、10年前の本や映画であっても、細かい部分まで忘れずに記憶している。その秘密は、著者が「記憶」と「学び」について20年以上もの間試行錯誤して生み出したノウハウだ。
作家になる前の著者は、アルツハイマー病の研究、すなわち「記憶と脳」の研究に10年ほど取り組んできた。覚えておきたい情報を記憶に残すために必要なのは、徹底したアウトプットだ。100万人規模の媒体力で、20年以上にわたり情報発信をし続けている著者は、アウトプットの第一人者でもある。そんな著者が提案する、AI全盛期だからこそ必要となる「全く新しい記憶活用術」を活用すれば、人よりも早く仕事をこなし、圧倒的なスピードで成長することが可能となる。

暗記といえば「インプット」と考えている人が多いだろう。しかし、実はインプットを頑張っても、記憶の効率は上がらない。アメリカのパデュー大学、カーピック博士は、大学生にスワヒリ語の単語を40個覚えさせ、確認テストを行うという実験を行った。「40個全てをテスト」したグループと、「間違えた単語のみをテスト」したグループに分けて、確認テストで満点をとるまで暗記とテストを繰り返したところ、1週間後の再テストで点数が良かったのは「40個全てをテスト」したグループだった。

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