

1位は「チームにとっての『いい目標』を立て、共有する」だ。100冊中46冊が「的確な目標を掲げ、それをメンバーと共有することの重要性」に触れている。
優秀なリーダーは「いい目標」を立て、それをチームに共有する。本書における「目標」とは、「『何を、どこまで、いつまでにやるのか』を明確にした数字や期限つきの達成基準」のことだ。単に数字やスローガンを設定するのではなく、チームの向かうべき場所、そして何を達成するのかをメンバーに示すことが重要だ。
目標を明確すべき理由としては、目標がないと「見通し」を立てることができず、仕事のペース配分ができずに疲労感が募ってしまうことや、動機付けができずに「なぜこれをやるのか」が不明瞭になってしまうことなどが挙げられる。マラソンでたとえるなら、最初から4キロ走るとわかっていて走るのと、いつ走り終わるかわからない状態で4キロ走るのとでは疲労感が違う。マラソンランナーは42.195キロ先にゴールがあることがわかっているからこそ、ペース配分ができるのだ。
目標設定の方法として複数の本で紹介されていたのは、「SMARTの法則」だ。これは、目標をより実現に近づけるためのフレームワークで次の5つの単語の頭文字をとったものだ
(1)Specific……具体的であるか
(2)Measurable……測定可能であるか
(3)Achievable……達成可能であるか
(4)Relevant……ビジョンや価値観と関連しているか
(5)Time-bound……期限が明確かどうか
このフレームワークを使えば、「何を」「いつまでに」「どこまでを」実行すれば良いのか明確になる。他のフレームワークを使っている著者でも、「行動可能な形で目標を明確にする」という本質は共通していた。
2位は「心理的安全性を高める」である。心理的安全性とは、地位・役職・年齢などに関係なく、自分の考えを安心して発言できる状態のこと。具体的には「失敗や批判を恐れず、自分の意見や疑問を発言できる環境」である。心理的安全性が低い場合、チーム全体を緊張感が包み、発言をためらってしまう人が多くなる。その一方で、心理的安全性が高いチームは、意見や疑問を自由に言い合える。

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