自分で引き受けるということ
大橋秀行(大橋ボクシングジム会長)
ボクシングで一番苦しいのは減量だ。世界チャンピオンを目指した小学生の頃から引退まで、ずっと一日一食で通していた。学校では給食も水も口にしないから先生が心配して親に相談したほどである。しかし、最後に世界チャンピオンの座を奪われた試合の時、なぜか直前に体重が五百グラム増えていた。付き人曰く、夜に起きて便所の水を飲んでいたらしい。それまでそんな夢遊病のような状態になったことはなかった。これはもう限界だなと悟って、その試合を最後に引退した。
若い頃は「ここぞ」という時に限って負けた。その原因を冷静に分析してみると、負けた時はいつも監督やジムの会長に対して不満をもっていたのである。勝ち続けるとどうしてもうぬぼれてしまい、自分の力で強くなったと勘違いしてしまう。負けるのは周囲が悪いのではない。自分が悪いのだ。考えを改めて周りに対して感謝を持って接すると、自分が変わっていった。
正垣泰彦(サイゼリア会長)

資産と人材を蓄積する。創業の頃から正垣泰彦氏はそのことを意識してきた。資産と人材を積み重ねていたからこそ、堀埜社長体制の下で新しいサービスを導入したり、様々な感染対策を打ち出すことができたのである。




















