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1日1話、読めば心が熱くなる365人の人間学の教科書の表紙

1日1話、読めば心が熱くなる365人の人間学の教科書

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本書の要点

  • 何か問題が起きた時、周りのせいにするか、自分の責任と捉えるかで大きな違いがある。ボクシングの大橋秀行会長は負けるときは他人のせいにしていたと振り返り、サイゼリアの会長は困難の原因は自分の中にあると考えるのが建設的だと語る。

  • 極限は精神に変化をもたらす。十二年の籠山、腕を機械に砕かれ死を直感した時……壮絶な体験は人生観に変化をもたらす。

  • トヨタに圧倒的な現場力があるのは、経営者も現場のことを最大限尊重しているからである。現場の「カイゼン」を一目で見抜いて褒めるから、現場も奮起するのだ。

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自分で引き受けるということ

大橋秀行(大橋ボクシングジム会長)

ボクシングで一番苦しいのは減量だ。世界チャンピオンを目指した小学生の頃から引退まで、ずっと一日一食で通していた。学校では給食も水も口にしないから先生が心配して親に相談したほどである。しかし、最後に世界チャンピオンの座を奪われた試合の時、なぜか直前に体重が五百グラム増えていた。付き人曰く、夜に起きて便所の水を飲んでいたらしい。それまでそんな夢遊病のような状態になったことはなかった。これはもう限界だなと悟って、その試合を最後に引退した。

若い頃は「ここぞ」という時に限って負けた。その原因を冷静に分析してみると、負けた時はいつも監督やジムの会長に対して不満をもっていたのである。勝ち続けるとどうしてもうぬぼれてしまい、自分の力で強くなったと勘違いしてしまう。負けるのは周囲が悪いのではない。自分が悪いのだ。考えを改めて周りに対して感謝を持って接すると、自分が変わっていった。

正垣泰彦(サイゼリア会長)

CG Tan/gettyimages

資産と人材を蓄積する。創業の頃から正垣泰彦氏はそのことを意識してきた。資産と人材を積み重ねていたからこそ、堀埜社長体制の下で新しいサービスを導入したり、様々な感染対策を打ち出すことができたのである。

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要約公開日 2026.01.01
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