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今、「いい人」が得をする理由
「お返ししなきゃ」が人間関係を薄める
誰かからランチをおごってもらったとき、あなたはどう感じるだろうか。
きっと多くの人は「悪いな。次は私がおごらないと……」と感じるはずだ。この感覚は、実はとても危険である。
私たちは無意識のうちに、人間関係で「等価交換」をしようとする。おごられたら返すし、助けられても、贈り物を受け取っても、必ずお返しをする。まるで、あらゆる関係を「決済」しようとしているかのようである。そうすると、貸し借りがゼロになった瞬間、相手とつながっている理由がなくなってしまう。
一方、著者がビジネスの現場で出会った成功者たちは、むしろ意識的に貸し借りをつくろうとしていた。
心理学の世界には「ベンジャミン・フランクリン効果」という法則がある。これは、「助けた相手に対して、後から好意を抱く」という心の働きを示している。私たちは、「好意を持つ相手を助け、そうでない相手には何もしない」のではなく、助けた相手に好意を抱くのだ。成功者たちはこの法則を、無意識のうちに利用しているのだろう。




















