中学受験問題はビジネススキルに直結している
中学受験問題から得られる「思考スウイッチ」
タイトルに「中学受験問題」というワードが入っているが、本書は参考書ではない。また、「論理問題」や「ひらめきクイズ」のようなものでもない。本書の主なターゲットはビジネスパーソンである。中学受験問題を引用し、それを材料にしながら、ビジネスシーンで必要なマインド・スキルを抽出するものだ。
中学受験問題のすばらしさは、その難しさではなく、問題に込められた作問者のメッセージにある。合否にかかわらず、この問題に触れて以降はこの力を磨いてほしいという思いが込められており、問題に取り組むことで、それが解答者に伝わってくるのだ。その思いを汲み取ったものを、思考法のエッセンスとして「思考スウイッチ」と名付け、ビジネスシーン、ひいては人生を過ごす上で役立つヒントとしてまとめた。
【必読ポイント!】 頭を使える良問
答えのないゲームに慣れる

まずは開成中学校2024年算数大問1から抜粋したものを見てみよう。
次の問いに答えなさい。
数字1、2、3、4、5、6、7、8、9と四則演算の記号+、-、×、÷とカッコだけを用いて2024を作る式を1つ書きなさい。ただし、次の指示に従うこと。
①1つの数字を2個以上使ってはいけません。
②2個以上の数字を並べて2けた以上の数を作ってはいけません。
③できるだけ使う数字の個数が少なくなるようにしなさい。(使う数字の個数が少ない答えほど、高い得点を与えます。)
(開成中学校2024年算数大問1より抜粋)
この問題から得られる思考スウイッチは3つある。「答えのないゲームに慣れる」「もっといい答えはないか?を常とする」「諦めない、答えは必ずある」の3つだ。




















