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何がダサいを決めるのかの表紙

何がダサいを決めるのか

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本書の要点

  • 私たちは、好きな服を自由に選んでいるつもりでも、実際には他者の視線や社会的期待を強く意識している。

  • ファッションには、「みんなと同じでいたい」という同調欲求と、「自分らしくありたい」という差別化欲求の両方が同時に存在している。

  • スーツは「社会人らしさ」や「信頼感」を象徴する服装として機能してきた。そのため、カジュアルなパーカーで仕事をすることは、従来の価値観への抵抗として受け止められることがある。

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他人の視線に支配されるファッション

「パーカーおじさん」と「カジュアルおばさん」

Fran Rodriguez/gettyimages

近年、SNSでは服装をめぐる炎上がたびたび起きている。そのうち本書で取り上げるのが、「パーカーおじさん」や「カジュアルおばさん」といった言葉である。

2024年、あるコラムニストによる「40近くになってパーカーとかを着ているおじさんは結構おかしいと思う」という発言がSNSで拡散されると、多くの人々が反応した。著名人が「パーカーの何が悪いのか」と擁護する発言を行ったこともあり、大きな論争へと発展した。

また、「カジュアルおばさん」という言葉も話題になった。こちらは、大人の女性がロゴTシャツやスニーカー、デニムなどを組み合わせるのは「カジュアルおばさん」に見えてしまうから避けた方が良い、という、あるブロガーのアドバイスがきっかけだった。しかしSNSでは、「カジュアルおばさんだっていいじゃない」と反発する声も多く見られた。

これらの議論に共通しているのは、「年齢にふさわしい服装」が存在するという前提である。

ファッションについては、よく「TPOを意識するべきだ」と言われる。けれども、本来TPOとは「時間」「場所」「場面」を意味する言葉であり、「年齢」は含まれていない。それにもかかわらず、私たちは「大人はこうあるべき」「年相応の格好をするべき」というイメージを強く持っている。そして、そのイメージから外れた服装を見ると、違和感を覚え、ときには「ダサい」と感じて、他人の服装を評価したり批判したりするのだ。

なぜ私たちはそこまで他人の服装が気になるのだろうか。

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要約公開日 2026.06.11
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