採用が直面している大変化
AIvs.AIで疲弊する採用現場
マイナビの2026年卒調査では、AIを就職活動で利用したことがある学生は66.6%で、利用目的の最多は「エントリーシートの推敲」(68.8%)だった。一方、ヘイズ・ジャパンの調査では、日本企業の29.8%が採用プロセスでAIを利用している。用途の内訳は「面接の日時設定・調整」34.2%、「候補者の適性に関する予測分析」34.2%、「書類選考や候補リストの作成」27.8%だ。
つまり、学生側がAIを使って応募書類を整え、企業側がAIを使って応募書類をさばく、という構図はすでに現実のものとなっている。ここに、AIvs.AIという構造が生まれる。この構造の厄介なところは、双方とも合理的に行動しているにもかかわらず、採用の本質から離れていきやすい点だ。すなわち、企業側が採用を通じて本来見たかったはずのものが見えにくくなる。それは、学生の価値観、行動特性、判断の癖、言葉の選び方、さらには「この人と一緒に働きたい」と思える人間としての輪郭を指す。



















