ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから
ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?の表紙

ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?


本書の要点

  • 落語をよく聴く人の中に成功者が多いのは、落語から話術や文章力、世渡り力、懐の深さなどを身につけ、それらをビジネスシーンで活かしているからだ。

  • 「落語が人の心を動かす原理」を知ればプレゼン、スピーチに応用することができる。例えば、落語の「マクラ」を効果的に使うと、聞き手の緊張をほぐし、相手を聞く気にさせることができる。

  • 一流の落語家には、どんなことでも自分の芸の肥やしにしようとする「覚悟」がある。ビジネスシーンでも、他の人がトラブルを抱えたときに、自分事として捉えることが大切だ。

1 / 5

なぜ年収1000万円以上のビジネスエリートは、落語を聴くのか

「笑い」は「究極のスキル」

akiyoko/iStock/Thinkstock

雑誌「プレジデント」編集部が年収1000万円以上のビジネスパーソン679人に調査したところ、43.8%という約半数が「落語が好き」と回答している。なぜ落語をよく聴く人の中に成功者が多いのか? ビジネスエリートは「笑い」を大切なスキルとして捉え、落語を聴くことで養ったユーモアのセンスをビジネスにおけるコミュニケーションに活かしているからだ。落語の笑いは「人間を肯定する、上質な笑い」だからこそ、コミュニケーションの武器として応用できるのである。

落語は意外な力を磨いてくれる。例えば、落語を聴いていると、「起承転結」や「序破急」といった文章構成の型が身につき、自然と論理的な文章力が養われる。また、落語には脳を活性化する効果もある。落語家の言葉という聴覚情報から、花見や花火見物と言った江戸の情景や、夫婦のやり取りなどを「想像」することで、自然と脳が鍛えられていくというわけだ。さらに、落語は「スマートさ=粋」を教えてくれる。落語では、困っている家に「ちょっとつくりすぎたから食べて」と食事を差し入れるような「粋なはからい」ができる人が大勢登場するからだ。こうしたスマートさを持った人が信頼され、頭角を現していくのは当たり前だといえよう。

人間の「器」を広げてくれる落語

学校では学べない「生きる知恵」を落語から得ることで、人間としての幅を広げることができる。立川談志師匠は著書のなかで「落語は業(理性によって制御できない心の働き)の肯定」だと述べている。虚栄心や怠け心、意地っ張りなどに突き動かされた登場人物から、「人間とはそんなもんだ」と軽やかに笑い飛ばせるところに、他の芸能にない落語の真髄があるといえる。こうして、ありのままの自分を肯定し、信頼できるようになる。さらには、自分を肯定できるがゆえに、異なる考えの人や要領の悪い人といった多様性を包み込む「懐の深さ」が養われていき、それがビジネスシーンでの成功確率をも高めてくれるのだ。

2 / 5

落語は「人間関係の悩み」に効く!

師匠から学んだ「理想の上司」の条件

Zurijeta/iStock/Thinkstock

落語家修行 は理不尽の連続である。しかし、師匠はどれだけ理不尽な態度をとっても、弟子を一人前にするために力を尽くしてくれる。

もっと見る
この続きを見るには...
残り2971/3927文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2015.06.24
Copyright © 2026 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

達成の科学
達成の科学
マイケル・ボルダック高野内謙伍(訳)吉田裕澄(訳)
タカラヅカ式 美しい人の作法の基本
タカラヅカ式 美しい人の作法の基本
小嶋希恵
やっぱりすごいよ、日本人
やっぱりすごいよ、日本人
ルース・ジャーマン・白石
民主主義の条件
民主主義の条件
砂原庸介
デミアン
デミアン
ヘルマン・ヘッセ実吉捷郎(訳)
ひみつの教養
ひみつの教養
飯島勲
最強の未公開企業 ファーウェイ: 冬は必ずやってくる
最強の未公開企業 ファーウェイ: 冬は必ずやってくる
田濤呉春波内村和雄(監訳)
どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座
どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座
小宮一慶

同じカテゴリーの要約

24時間が変わる朝の30分
24時間が変わる朝の30分
吉武麻子
今さら聞けない 伝え方<話す・書く>の超基本
今さら聞けない 伝え方<話す・書く>の超基本
山口拓朗(監修)森泉亜紀子(監修)
「何を考えているかわからない…」がなくなる 部下が自ら動きだす「上司の話し方」
「何を考えているかわからない…」がなくなる 部下が自ら動きだす「上司の話し方」
桐生稔
頭のいい人が話す前に考えていること
頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉
noteで年収1000万円
noteで年収1000万円
Sai
世界一ゆるい勉強法
世界一ゆるい勉強法
サバンナ 八木真澄
アオアシに学ぶ「答えを教えない」教え方
アオアシに学ぶ「答えを教えない」教え方
仲山進也
「忘れられないあの人」になる小さな習慣
「忘れられないあの人」になる小さな習慣
山内誠治
「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか
「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか
三宅香帆
かくれた「強み」をみつけよう。
かくれた「強み」をみつけよう。
三石原士
無料