世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?

未 読
世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?
ジャンル
著者
戸塚隆将
出版社
朝日新聞出版
定価
1,404円
出版日
2013年08月30日
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著者
戸塚隆将
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朝日新聞出版
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1,404円
出版日
2013年08月30日
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レビュー

ゴールドマン・サックス、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ハーバード・ビジネス・スクールと聞いて、あなたはどんなイメージを抱くだろうか。

投資銀行、コンサルティング・ファーム、ビジネス・スクールのそれぞれで世界最高の企業・教育機関として位置づけられるこれらを全て経験したのが本書の著者、戸塚隆将氏だ。彼が本書を通じて自らのキャリアを振り返ってみたとき、周囲のエリートたちには明確な共通点があったのだという。

こうして書くと、エリートしか身に付けていない、さぞ高度なテクニックや思考法が存在するのだろうと思われるかもしれない。だが、戸塚氏はこの共通点とは実は「基本に徹する」ことだと見出している。更にこの「基本」とは、外資系企業や欧米の教育機関に根差すものではなく、日本人も昔から大切にしてきた常識ばかりなのだ。本書は、多くの具体例を織り交ぜながら、これらの基本を整理した一冊なのである。

「世界最上のエリートから何を学べるんだろう」と意気込んでいた人はなんだか拍子抜けしてしまうかもしれない。だが、読んでいくと意外にもその基本を守るのが大変であることに気付かされるだろう。大切なのは、この基本を徹底して身に付けることなのだ。

特に若いビジネスパーソンにとって、「こうすれば上手くいく」というポイントが網羅された指南書はとても貴重なはずだ。ハイライトを読んで興味を持たれた方は、ぜひ手に取っていただきたい。

苅田 明史

著者

戸塚 隆将
1974年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックスにて、日米欧アジア企業のM&A(事業譲渡)アドバイザリー業務に5年間従事。その後、ハーバード経営大学院(HBS)にてMBA取得後、マッキンゼー&カンパニーに転じ、多国籍企業の戦略立案、組織改革、事業譲渡、事業提携等の戦略コンサルティング業務に従事。2007年、シーネクスト・パートナーズ株式会社を設立し、代表取締役に就任。同社にて企業のグローバル事業開発およびグローバル人材開発を支援する他、HBSのケーススタディ教材を活用した短期集中型実践ビジネス英語プログラム「CLUB900」を開発・運営する。

本書の要点

  • 要点
    1
    将来どのような利益をもたらすかは現時点で分からないが、利害関係を越えた何かのつながりを信じることが、結果として人間関係を発展させることにつながる。
  • 要点
    2
    世の中の現実課題のほとんどに正しい答えは存在しないため、日頃から読書や新聞を通じて自ら課題設定し、解を見出す訓練を積むことが重要だ。
  • 要点
    3
    成果を出すためには、仕事を頼まれたらその場で完成イメージを共有することや、自ら進んでホウレンソウを行うといった、上司とのコミュニケーションが鍵を握っている。
  • 要点
    4
    キャリアアップのためには、昇進が決まる前にその能力があることを示す必要がある。背伸びして仕事に取り組めば、その分早く成長することができる。

要約

人との「つながり」を大切にする

貴重な時間とお金を「つながり」に投資する
tupungato/iStock/Thinkstock

ゴールドマン・サックス、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ハーバード・ビジネス・スクールの全てを経験した戸塚隆将氏。本書において彼はエリートに共通する48の「基本」を解き明かしている。ハイライトではその一部を抜粋して紹介しており、興味を持った方はぜひ本書を購入していただきたい。

戸塚氏はハーバード・ビジネス・スクール(HBS)に行って良かったこととして、①友人関係、②視野の広がり、③一定の自信の獲得を挙げている。

HBSの他の学生もMBAの価値についてほぼ同様の意見を持つが、なかでも一番に挙げる価値は「友人関係」だという。だからこそ、HBSの学生は人脈作りに時間を惜しまない。

事実、HBSは別名「パーティースクール」と揶揄されるほど、飲み会やパーティのイベントが多い。学期中はクラスへの出席やグループ学習に加えて、毎日最低10時間以上の自習が求められるため、食事の時間すら惜しいと思えるほど忙しい。彼らはそれでもどうやってイベントに参加する時間を捻出するかに頭を悩ませるのだ。

HBSの学生が他の学生との交流に時間を使う理由は、人との時間に投資をすることを重要視しているからだ。目の前の勉強や仕事に励むことも必要だが、何よりも友人・知人と一緒に時間を共有し、その結果、人とのつながりが広がっていくことが大切だと認識しているからである。

例えば、会員制ファッションサイトのギルト・グループの共同創業者2人はHBSのクラスメートだ。HBSのクラスメート同士で創業したケースは、戸塚氏の卒業年にも見られたそうだ。

戸塚氏自身、マッキンゼーを退職し、独立した当初、一緒に会社を立ち上げた仲間は、大学時代からの親友だった。学生時代に将来一緒にビジネスを立ち上げることになるとはお互い想像していなかったという。

スティーブ・ジョブズがスタンフォードの講演で述べたように、人間関係はまさに「connecting the dots」であり、利害関係を越えた何かのつながりを信じることが、結果として人間関係を発展させることにつながる。そのためには日頃から分け隔てなく、幅広い人間関係を構築することが大事なのだ。

どんなに多忙でも、週1回仕事と関係ない人に会う
Robin Allum-Cornforth/iStock/Thinkstock

週に1回、必ず社外の友人・知人と情報交換することは、視野と人脈を広げる目的で、とても効果的だ。自分の興味と異なる関心を持っている人や、異なる環境で育った人などと積極的に話をしてみると、そこから思わぬ発見があったり、新たな目標を見出したりできるものだ。新たな仕事やビジネスチャンスを見つけ、キャリアにおいても成長する機会を開くことができるかもしれない。

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スキルアップ・キャリア グローバル
著者
戸塚隆将
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朝日新聞出版
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1,404円
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2013年08月30日
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