「人的ネットワーク」づくりの教科書

未読
日本語
「人的ネットワーク」づくりの教科書
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出版社
東洋経済新報社

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定価
1,980円(税込)
出版日
2022年04月28日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

人脈が重要だということは誰もが知っている。しかし、意図的に人脈をつくろう、活かそうと思ってみると、実は漠然としたイメージしかもっていないことに気づかされる。だとしたら、そもそもなぜ人脈が重要なのだろうか。

本書は、人的ネットワーク(人脈)を「1対1の人のつながり」と定義したうえで、その重要性や構築方法、活用方法までを学べる実用的な一冊だ。「人的ネットワーク構築」の方法論を得るために、100人超のビジネスパーソンに対するインタビューに加え、延べ800人超のアンケートを行い、そこから得られた知見を体系的にまとめている。

人的ネットワークの構築というと、他者への働きかけをイメージしがちだが、本書はその前段階として、自分自身に意識を向けることの重要性を説いている。自分のことがわからなければ、自分が欲しい人的ネットワークも、それを通して伸ばしたい能力もわからないからだ。また、現状の自分の能力を把握していなければ、他者に貢献し関係性をつくることも難しくなるだろう。

人的ネットワークの必要性を感じつつも、何をしていいかわからない、頑張ってはいてもどうにも成果が上がらないという人には、本書をおすすめしたい。漠然としがちな人的ネットワークの構築について、明確なイメージが持てるようになることだろう。

ライター画像
中山寒稀

著者

グロービス経営大学院(ぐろーびすけいえいだいがくいん)
社会に創造と変革をもたらすビジネスリーダーを育成するとともに、グロービスの各活動を通じて蓄積した知見に基づいた、実践的な経営ノウハウの研究・開発・発信を行っている。
・日本語(東京、大阪、名古屋、仙台、福岡、オンライン)
・英語(東京、オンライン)


田久保善彦(たくぼ よしひこ)
慶應義塾大学理工学部卒業、学士(工学)、修士(工学)、博士(学術)。スイスIMD PEDコース修了。
株式会社三菱総合研究所を経て、現在グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長。経済同友会幹事、上場企業およびベンチャー企業社外取締役等も務める。著書に『ビジネス数字力を鍛える』『社内を動かす力』(ダイヤモンド社)、共著に『志を育てる』、『グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略』、『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』(東洋経済新報社)等、多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    VUCAの時代において、自分のキャリアを自分でマネジメントする必要性が増し、個々人としての人とのつながりが重視されている。重要なのは、たまたま人的ネットワークに恵まれているという状況で満足せず、人的ネットワークを意図的に構築する力を身につけることだ。
  • 要点
    2
    「人的ネットワーク」「志」「能力開発」の3つは密接に絡み合い、相乗効果を発揮しながら自己実現に向かうサイクルを生み出す。
  • 要点
    3
    人的ネットワークを構築し、活用するのは、開発可能な能力の一つだ。自分のネットワーキング・レベルや能力、志を考慮したうえで、効果的な戦略を採ると良い。

要約

【必読ポイント!】 人的ネットワークの価値とは?

人的ネットワークを意図的に構築する
Caiaimage/Sam Edwards/gettyimages

本書は、「人的ネットワーク」を「1対1の人のつながり」と定義し、その意義や活用法について論じていく。社会環境や変化に伴い、人的ネットワークの重要性は増している。テクノロジー駆動型で起こっている社会環境の変化は、ビジネス環境にも大きな変化をもたらし、個人が求められるスキルや働き方、キャリア形成にも大きな影響を与えている。こうした状況で、組織は社員に何を求め、そこに人的ネットワークがどう関わってくるのか。

いわゆるVUCAの時代において、企業は自社が持つ能力だけで生き残るのが難しくなった。新価値創造を続けるためには、他社と協創し、イノベーションを起こすことが不可欠だ。イノベーションは既存の知と別の既存の知が組み合わさることで生まれる。だから、社員が多様な知に出会うための取り組みが重視され、人材を多様化することで知の多様化を生みだそうと、ダイバーシティ&インクルージョンが推進されている。社員には「個人の中の多様性」が求められ、業界や業種、企業や組織にとらわれない多様な経験を積んだ人が必要とされるようになった。

そこで重要になるのが、社会学者グラノヴェターが示した「ウィーク・タイ(弱いつながり)」という理論だ。似たような価値観を持っている人とは強いつながりを育むことができる一方、新しい何かは生み出しづらい。自分が知り得ない多様性に富んだ有益な情報をもたらしてくれる可能性があるのは、異なる価値観や生活スタイルを持つ人だ。そうした人たちとの関係は「弱いつながり」であることが多い。

終身雇用は終わりを迎えつつあり、ジョブ型雇用を取り入れる企業も増えてきている。自分のキャリアを自分でマネジメントする必要が出ると、個々人としての人とのつながりの重要性は高まることになる。「たまたま人的ネットワークに恵まれている」という状況を良しとしてはいけない。重要なのは、意図的に人的ネットワークを構築できる力を身につけることだ。

好循環を生みだす自己実現サイクル

本書の基となった研究で行ったインタビューでは、人的ネットワークの恩恵はビジネスにとどまらず、生きがいや人間的成長など、さまざまな面に影響を与えることがわかった。その構築に深く関係しているのは、「志」と「自身の能力開発」だ。「志」とは自らが進みたいと思う方向性、「能力開発」とはそれぞれが持つ能力を発見し高めることである。

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