


質問の仕方や内容を見れば、その人の仕事のレベルはおおよそ判断できるものだ。「この段階でその質問?普段の仕事も雑そうだな」と思われる人もいれば、「この場面でこの質問が出るとは、見込みがある」と一目置かれる人もいる。
実際、質問力と仕事力は密接に関係している。いい質問をするには、状況や情報を正確に把握し、物事の本質を捉える力が欠かせないからだ。
質問力の高い人には、共通する4つの要素がある。
1つ目は、主体的・能動的であること。自ら問いを立て、疑問点を積極的に解消し、学びや気づきを得ていく。質問を通じて視野を広げ、知識や価値観を絶えずアップデートしているのも、質問力の高い人の特長である。
2つ目は、状況や文脈の把握力が高いこと。全体の流れや現在地を把握しているからこそ、必要な情報を的確に引き出す質問ができるのだ。
3つ目は、目的が明確であること。質問力の高い人は常に「何を得たいのか」「それを得てどう活かすのか」という意図を明確に持っている。
4つ目は、簡潔かつ論理的であること。言葉にムダがなく、要点が明瞭で、相手が答えやすいように構成や表現にも配慮している。
これら4つの特徴は、そのまま「仕事ができる人の特徴」と重なる。つまり、質問力を磨くことは、仕事力を高めることに直結するのだ。

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