夢をかなえるゾウ1

未読
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夢をかなえるゾウ1
出版社
定価
968円(税込)
出版日
2020年07月09日
評点
総合
4.2
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
4.5
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おすすめポイント

2007年に単行本が発売され、大ヒットとなった本作。テレビドラマやアニメにもなったので、タイトルに聞き覚えのある方も多いだろう。

さえないサラリーマン「僕」のもとへ、「自分、そんなことやから、『夢』を現実にでけへんのやで」という言葉とともに、ゾウの頭を持つインドの神様「ガネーシャ」がやってくる。ぽってりとした大きな腹に四本の腕。関西弁で、タバコをスパスパやり、ニュートンもエジソンもビル・ゲイツも、彼が育てたのだという。いかにもうさん臭い彼が、「僕」を成功に導くためのレッスンをつける。

しかし、「僕」には腹八分にしろという課題を与えつつ、ガネーシャは限界まで食べまくる。渾身のギャグを繰り出したかと思えば(「僕」にはスルーされるが)、「僕」の金を使いこむ。

なんともお騒がせな神様と「僕」とのやりとりに笑わされ、ガネーシャの教えを楽しみながら消化することができるだろう。けれどお察しのとおり、この関係は永遠には続かない。ドラえもんとのび太くんの別れさながらの、ガネーシャと「僕」の別れのシーンには、心揺さぶられること必至である。

この本が他の成功法則本と一線を画しているのは、その物語性だけでなく、法則を学んだその先へ言及していることだ。法則を学んでも皆が成功するわけではない。それは、法則を「実行」する人があまりに少ないからだ。だからこそ、必ず「実行」すべし、という内容が、本書でははっきりと主張されている。

楽しみながら読めて、効果が高い。読まずにいるにはあまりにもったいない一冊だ。

※本要約は、過去に作成した要約を最新版に合わせて一部再編集したものです。

ライター画像
熊倉沙希子

著者

水野敬也(みずの けいや)
作家。愛知県生まれ。著書に『夢をかなえるゾウ』シリーズほか、『雨の日も、晴れ男』『顔ニモマケズ』『運命の恋をかなえるスタンダール』『四つ話のクローバー』、共著に『人生はニャンとかなる!』『最近、地球が暑くてクマってます。』『サラリーマン大喜利』『ウケる技術』など。また、画・鉄拳の絵本に『それでも僕は夢を見る』『あなたの物語』『もしも悩みがなかったら』、恋愛体育教師・水野愛也として『LOVE理論』『スパルタ婚活塾』、映像作品ではDVD『温厚な上司の怒らせ方』の企画・脚本、映画『イン・ザ・ヒーロー』の脚本を手掛けるなど活動は多岐にわたる。

本書の要点

  • 要点
    1
    お金は、人を喜ばせ、人を幸せにしたぶん、入ってくる。お金を得たいならば、自分の欲ではなく、人を喜ばせたいという気持ちを大きくしていくことが大切だ。
  • 要点
    2
    人間は、やりたいことや楽しいことしかやれない動物だ。やりたいことをやり、頑張ることや成長することは楽しいと思えるよう、自分にインプットすることが、自然と成果につながる。
  • 要点
    3
    成功法則を学ぶだけでは、人は変われない。知識を吸収することによってではなく、行動することによってのみ、人は変わることができる。

要約

神様登場

契約

「すげー普通の会社員」で、変わりたいと思いながらもいつも何も変えられず、自信を失い続けている「僕」。彼のもとへ、うさん臭いゾウの頭の神様、ガネーシャが現れた。こてこての関西弁で、大きな腹をさすり、宙に浮いている。歴史上の偉人を育ててきたとのたまい、「僕」が望み、契約するならば、「僕」を成功へ導いてくれるという。

契約とは、次のようなことだ。ガネーシャに教えを乞うのなら、ガネーシャの出す課題を必ず実行すること。そうしなければ、自分の将来に対する「希望」をごっそりとられてしまい、それは別の人に渡されてしまう。

自分に嫌気がさしている「僕」は、この契約に賭けてみることにした。

読者は、「僕」とともに、ガネーシャから出される課題をこなしていくことになる。課題は毎日ひとつ出され、どれも難しいものではなく、一日でできるものになっている。けれど、どれも偉大な人たちが実践してきたことであり、人生を変えるほどの効果をもたらすものだ。

大切なことは、「とにかくきちんと実行すること」。しないと、読者のあなたの「希望」も、ガネーシャとの契約どおりにとられてしまうかもしれない。

ガネーシャからの課題

靴を磨く
nicooud79/gettyimages

かくして、「僕」のチャレンジが始まった。しかし、その前に、神様に教えを乞うのであれば……とガネーシャは供物を要求する。不安に思いながらも、親戚から送られてきたあんみつを渡すと、ガネーシャは息もつかずに食べまくり、「自分、いきなりホームランやで」と大興奮。

楊枝をくわえたガネーシャは、「僕」を玄関へ連れていき、「靴、みがけや」と言う。ふだん「僕」が会社へ行くときに履く黒い革靴は、泥や砂で汚れ、甲のあたりはデコボコになっていた。こんなことが「教え」なのかと憤慨する「僕」に、ガネーシャは面倒くさそうに説明しだした。

メジャーリーグで活躍するイチロー選手は、小さなころから、他の選手が帰ってもグラブをみがいていた。「神聖な商売道具を粗末に扱うことは考えられない」と言って。イチローの今の地位は、そういう仕事に対する姿勢があってこそなのだ。

「僕」にとっての商売道具は、働く一日をずっと支えてくれている靴なのだ。そういう、自分を支えてくれるものを大切にしてこそ、成功へ近づくのだという。

「僕」は、そんなことをして意味があるのかとわめく。しかし、「僕」のその態度こそ、「自分の考え方にしがみついている」ことであり、「成功しないための一番重要な要素」なのだ、と指摘され、不承不承靴をみがくことにする。

「僕」は、靴みがきは案外気持ちがよいことに気づく。

コンビニでお釣りを募金する
fstop123/gettyimages

靴みがきはいいが、しかし、こんなことで本当に変われるのかという気持ちが消せない「僕」。もっと「秘訣っぽいこと」を教えろとガネーシャに迫る。すると、そういうのが知りたいなら、自分で買ったビジネス書を読め、それに、それは楽して成功したいという甘えの裏返しだ、と言われてしまう。

「今日は『募金でいこか』」というのが、新たなガネーシャの教えである。

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