夢をかなえるゾウ0

ガネーシャと夢を食べるバク
未読
日本語
夢をかなえるゾウ0
夢をかなえるゾウ0
ガネーシャと夢を食べるバク
未読
日本語
夢をかなえるゾウ0
出版社
定価
1,848円(税込)
出版日
2022年05月24日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「夢は何ですか?」と聞かれて、即答できる大人がどれだけいるだろう。子供のころにさんざん書かされた「将来の夢」という作文は、社会に出て現実を知るうちにいつしか色褪せ、忘れ去られていく。社会は「夢」を捨て、現実を見ることを要求する。そして、日々の仕事に忙殺される中、ふと我に返り「なんでこんなことしてるんだっけ?」と呆然とするのだ。「夢」は子供だけのものではない。むしろ大人にこそ、「夢」が必要なのだと本書は説く。

本書は、ゾウの頭を持つインドの神様「ガネーシャ」が登場する大人気シリーズの「0」巻である。実用書としては珍しく、小説となっている。パワハラ課長に日々悩まされる「夢」のない主人公のもとに降臨したガネーシャが、主人公に”本物の夢”を見つけさせるために課題を課す、というストーリーだ。ガネーシャは軽妙な関西弁でしょうもないギャグを飛ばしまくり、お供の口の悪いバクは驚くようなボキャブラリーの豊富さで罵詈雑言をまき散らす。「夢」がなく、日々の生活の中で擦り切れそうになっている主人公の姿は、他人事ではない。主人公を取り巻く状況は過酷なものがあるが、2人(2匹?)のおかげで明るい気持ちで読み進められる。

本書では、シリーズを通して活躍するガネーシャの生い立ちや、人間の夢を叶える理由が明かされている。シリーズのファンならば必読の一冊だ。もちろん、シリーズを読んだことがない人でも十分に楽しみ、学ぶことができる。主人公とともにガネーシャの課題に取り組み、自分だけの「夢」を探してみてはどうだろうか。

ライター画像
千葉佳奈美

著者

水野敬也(みずの けいや)
愛知県生まれ。著書に『夢をかなえるゾウ』シリーズほか、『雨の日も、晴れ男』『顔ニモマケズ』『運命の恋をかなえるスタンダール』『四つ話のクローバー』、共著に『人生はニャンとかなる!』『最近、地球が暑くてクマってます。』『サラリーマン大喜利』『ウケる技術』など。また、画・鉄拳の絵本に『それでも僕は夢を見る』『あなたの物語』『もしも悩みがなかったら』、恋愛体育教師・水野愛也として『LOVE理論』『スパルタ婚活塾』、映像作品ではDVD『温厚な課長の怒らせ方』の企画・脚本、映画『イン・ザ・ヒーロー』の脚本を手掛けるなど活動は多岐にわたる。

公式ブログ「ウケる日記」http://ameblo.jp/mizunokeiya/
Twitter アカウント @mizunokeiya

本書の要点

  • 要点
    1
    「夢」には、ものごとの「意味」を変えてしまう力がある。「夢」を持つということは、「人生が輝き出す」ということである。
  • 要点
    2
    「夢」を見つけるためには、自分自身を掘り起こすことだ。周囲の期待や見栄によって見失っていた、自分の本当の感情を呼び覚ますことが重要だ。
  • 要点
    3
    「夢」は、自分と同じ痛みを持つ他者を救うことで自分を救うことである。「自分への愛」と「他者への愛」が交わったときに表れる思いが”本物の夢”であり、それを持ったときに人は自分の最高を引き出すことができる。

要約

ガネーシャ、降臨す

パワハラ課長から助けてくれたのは、ゾウの顔の神様だった
Andrii Lysenko/gettyimages

3ヶ月前に部署に配属された課長に、主人公はあからさまに目をつけられ、理不尽な扱いを受けていた。気が弱く、抵抗することもできない主人公は、会社に向かう途中で激しい動悸や蕁麻疹に襲われるまでになっていた。毎日、今日こそは会社を辞めるぞと決意し続けているものの、いざ課長を前にすると、それを口にする勇気がなくなってしまう。会社を辞めてしまって本当に生きていけるのかという不安もあり、主人公は課長の顔色をうかがいながら鬱々とした日々を過ごしていた。

そんなある日、主人公は軽妙な関西弁を話す会社の清掃員に声をかけられる。その親しみやすさに主人公が思わず自分の心情を吐露すると、清掃員は「生きる上で一番大切なことは、本当につらいときに『助けて』と口に出して言えることやねんで」と語る。そして、退職を決める前にまずは「相談」してみてはどうかと促す。

この言葉に勇気づけられた主人公は、意を決して課長に現在の自分の苦しい心境を打ち明けるが、「うつになるやつは周囲の迷惑を考えていない」「トラブルを起こして辞めると次の就職も決まらない」と課長は責める言葉ばかりを口にする。退職という逃げ道まで断たれたと感じた主人公は、涙を浮かべ謝るばかりだ。

突然、先程の清掃員が乱入する。清掃員は部下の気持ちをないがしろにする課長を罵倒しながらゾウに姿を変え、長い鼻で課長を締め上げ、何度も壁に打ちつけた。

その姿を見て、主人公は清々しい気分で会社を辞めることを告げた。

「自分、今日辞めた会社に戻りや」

清掃員は、実はインドの神様ガネーシャであった。ガネーシャには様々なご利益があるが、特に重要なのは「障害を取り除く神」であるということだ。ガネーシャはこれまでも数々の偉人の前に現れ、その夢を叶えてきたのだという。しかし、神様の世界で「もとから才能のある人間にのっかってるだけ」と評されたことに腹を立て、ゼロから偉人を育てるために、「平凡力」の抜きんでた主人公のもとに降臨したのだ。失敗すればガネーシャはゾウに生まれ変わり、名前にゾウのつく食べ物しか食べられなくなってしまう。

ガネーシャはさっそく主人公を偉人へと育て上げるため、主人公の夢を聞く。ところが、主人公には夢と呼べるものが一切ない。さしものガネーシャでも、かなえるべき夢のない人間相手では手の打ちようがない。

とんでもない大飯喰らいのガネーシャはその食費を賄うためにも、衝撃的な一言を放つ。「自分、今日辞めた会社に戻りや」。

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