ひろゆきさん、そこまで強く出られない自分に負けない話し方を教えてください!

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出版社
サンマーク出版

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出版日
2023年12月10日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「最初に言っておきますが、実生活で論破は役立ちません」

これは本書の「はじめに」の冒頭のフレーズだ。「論破王」ひろゆき氏らしからぬ発言だと驚く人も多いだろう。ここで手を止めず、ぜひ本書を読み進めてほしい。

職場で理不尽な思いをしたり、腹が立ったりすると、なんとかして相手を言い負かしてやろうと思ってしまいがちである。しかしひろゆき氏によると、それは得策ではなく、むしろよくない事態を招いてしまうという。

では、どのように対応すればいいのか。正解はほんの少し戦略を変えることだ。自分の思う結果が得られるよう、相手を上手に誘導するのである。具体的には、カドを立てずに断りたい時は、自分ではどうにもならないような理由を作る。お願いが受け入れられない時は、相手に「これならできる」という条件を言わせればいい。

世の中には、声が大きい人や弁の立つ人がたくさんいる。そういった人に押されがちなあなたも、我慢ばかりし続ける必要はない。立ち回り方ひとつで、何事も思い通りになるのである。

本書は職場や家庭などで「自分は損をしている」と感じがちな人や、「今日もうまくいかなかった」と落ち込むことの多い人におすすめの一冊である。ひろゆき氏流の考え方・話し方を身につけることで、むやみに言い争ったり傷ついたりすることなく、スッキリした心で充実した毎日を送ることができるだろう。

ライター画像
木下隆志

著者

ひろゆき (本名:西村博之)
1976年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。1996年、中央大学に進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「相手の人格を否定すること」を禁じた新たなSNSサービス「ペンギン村」をリリース。2021年、自身のYouTubeチャンネル(登録者数160万人 2023年10月25日現在)での生配信を元にした「切り抜き動画」が話題になり、1か月の総再生回数は3億回を超えた。
主な著書に、『論破力』(朝日新書)、『1%の努力』(ダイヤモンド社)、『自分は自分、バカはバカ。』(SBクリエイティブ)、『日本人でいるリスク』(マガジンハウス)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    うまく意見を言えない人は「相手優先タイプ」「慎重・考えすぎタイプ」「自己肯定感低めタイプ」「素直すぎ・考えなさすぎタイプ」に分けられる。タイプ別に適切な振る舞いを心がけよう。
  • 要点
    2
    職場の飲み会を断る時は、理由を言わずに「無理です」「参加できません」とだけ伝えよう。へたに「今日残業があるんで」などと言うと、「だったら残業が終わってから来てよ」「まだ納期は先って言ってたじゃない」と返されて、さらに断りづらくなる。
  • 要点
    3
    自分のプレゼンや意見に反論されても焦る必要はない。「教えてもらってありがとう」と考えればいいだけだ。

要約

【必読ポイント!】 タイプ別 相手に負けない方法

「うまく意見が言えない人」の4タイプ

「どうして口のうまい奴の意見ばかり重宝されるのか」「自分の意見に耳を貸してもらえない」「話し合いに入っていくことができない」「不用意な発言をして、場をしらけさせてしまいがち」などと、うまく意見が言えなくて悩んでいる人もいるだろう。そんな人は、タイプごとに適切な対策をとるとよい。本書では、4つのタイプに分けて適切な対策を紹介している。

(1)相手を優先しすぎて、自分を後回しにしてしまう「相手優先タイプ」

(2)入念に調べてからでないと発言できない「慎重・考えすぎタイプ」

(3)自信がなくて主張することが苦手な「自己肯定感低めタイプ」

(4)余計なこと言ってあげ足を取られてしまう「素直すぎ・考えなさすぎタイプ」

相手優先タイプの戦略
chachamal/gettyimages

相手優先タイプの人は、「ノー」と言えずに、いろいろと押しつけられがちだ。「今回は自分が譲ったから、次回は相手が譲ってくれるだろう」と期待しているのかもしれないが、他人から見たら「やさしい人」ではなく、単なる「気が弱い人」でしかない。このことを認識したうえで、自分なりの戦い方を身につけよう。

このタイプの人が心がけてほしいことの一つが、「第三者を常に入れる」ことである。会社でも友達付き合いでも、1対1でやりとりするのは避け、ほかの誰かにも聞いてもらうようにする。メールやグループチャットの場合は、上司をCCの宛先に加えて送るのも一つの手だ。

たとえば、かなり忙しいタイミングで、課長から急ぎの仕事を頼まれたとしよう。そんな時に「残業すればなんとかなるかもしれません」と引き受けていては、自分の仕事が手いっぱいになってしまうばかりか、残業が多すぎると指摘される可能性さえある。

そのような事態に陥らないためには「部長からは、残業を減らしてほしいと言われていましたから、そこのフォローはお願いしますね」「私から部長をCCに入れて課長宛てにメールしますので、それに返信してください」と言えばいい。こうすれば、テキストにやりとりを残せるうえ、「裏切ってはいけない相手だ」と思わせることができる。

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要約公開日 2024.03.04
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