ロジカルダイエットの表紙

ロジカルダイエット

3か月で「勝手に痩せる体」になる


本書の要点

  • ダイエットは食事が9割だ。運動によるカロリー消費は微々たるものだから、運動によってやせるのは難しい。ただ、筋力や心肺機能を引き上げて日常のカロリー消費量を増やすためには、運動が不可欠だ。

  • リバウンドを防ぐには、毎日少しずつ摂取カロリーを減らして、変化に抗おうとする脳をだます必要がある。

  • 「現在の体重の自分が1日で消費するカロリー量」と「なりたい体重になったときに1日で消費するカロリー量」を算出し、差し引きして、1日に減らすべきカロリー量を把握しよう。

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あなたのダイエットが失敗する理由

やせないのは「努力する方向性が誤っているから」

本書では「やせること=体脂肪が落ちること」と定義する。努力をしているのにやせないとき、その理由は基本的にふたつしかない。努力が足りないか、努力する方向性が誤っているかだ。「努力する方向性が誤っている」の一例としては、食事のときは野菜から食べる、週1回ジムに通う、サウナでデトックスする、といったものがある。これらのダイエット法に体脂肪を減らす効果はないと思っていい。まずは、ダイエットに対する考え方を改めよう。ダイエットをロジカルに理解して実践することで、努力が成果に結びつくようになる。

食べ順ダイエット・ジム通い・サウナは「やせない」

paylessimages/gettyimages

巷にあふれるダイエット法は3つに大別できる。摂取するものをコントロールする食事系ダイエット、エネルギー消費量を増やす運動系ダイエット、その他の要素をコントロールするダイエットだ。食事系ダイエットの一つである「食べ順ダイエット」は、野菜から食べることで、血糖値の上昇をゆるやかにするというものだ。食物繊維の多い野菜が胃の中でふくらむため、満腹感を得やすくなるとも言われている。このダイエット法の落とし穴は、食べた野菜が胃の中で膨張するまでには30分程度の時間がかかることだ。野菜摂取後に時間を空けない限り、食べすぎを抑えることはできない。運動系ダイエットの実践として、ジム通いをしてもやせないのは、「やってる感」に対して消費カロリーが少ないからだ。たとえば、エアロビクスを週に2回、1時間ずつやっても、消費カロリーは1000kcal程度。7日で割ると1日あたり140kcalほどで、缶ビールを1本飲んだら帳消しだ。まったく無駄とは言わないが、期待しすぎは禁物である。

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要約公開日 2024.08.20
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