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決定版 強いチームをつくる! リーダーの心得の表紙

決定版 強いチームをつくる! リーダーの心得


本書の要点

  • リーダーとは「役割」であり、個人の資質とは関係ない。リーダーの役割に自信を持つためには、コミュニケーションを質・量ともに上げることがポイントとなる。

  • 主語をあなた(YOU)から私たち(WE)に変えると、チームに一体感が生まれる。

  • 新たな挑戦をする時は、PDCAではなく「無邪気な実験」サイクルを回すといい。

  • チームの成果を目指すなら、仕事を部下に任せよう。リーダーの役割はチームの「本気度の総量」を上げることだ。

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リーダーに「資質」はいらない

リーダーに「武勇伝」はいらない

リーダーに抜擢された人であれば、1つや2つの輝かしい実績を持っているはずだ。だからこそ注意すべき点がある。部下は、あなたの過去の実績には興味がないということだ。

たとえば、サッカー日本代表の森保一監督について、「現役時代はサンフレッチェ広島で活躍した」と聞いて、どう感じるだろうか。おそらく「どうでもいい」と思うのではないだろうか。

現役時代の実績は、ただの昔話にすぎない。部下が関心を持っているのは「自分の未来がどうなるのか」、そして「このチームで上司が何を成し遂げようとしているのか」という点である。

「部下を成長させたい」と語るリーダーもいるが、それは格好いいものではない。なぜなら、それはリーダーとして当然の役割にすぎないからだ。役割をあたかも使命のように語ると、周囲からは冷めた目で見られてしまう。

重要なのは部下をどうしたいかではなく、自分自身がどうありたいか、何を成し遂げたいかという「未来予想図」を語ることだ。自分の挑戦に部下を巻き込むことで、結果として部下は成長していくのである。

リーダーを「役割」ととらえる

kokouu/gettyimages

リーダーとは「役割」である。「自分にはリーダーの資質がない」とプレッシャーを感じているなら、「役割」としてとらえてほしい。リーダーはメンバーと異なる役割を果たしているだけなのだ。

リーダーとしての役割に自信を持つためには、「コミュニケーションを絶やさないこと」が不可欠だ。コミュニケーションは「質」「量」の両面から充実させる必要がある。

まず「量」において重要なのは、日常の雑談や情報共有である。特に情報共有が大切で、メンバーそれぞれが何に取り組み、何に課題を感じているのかを互いに把握したい。具体的には定期的なミーティングを設け、「うまくいったこと」や「気になっていること」を一人ひとりが共有する。これにより話しやすい空気が生まれ、問題の早期発見や対処が可能となるだろう。

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要約公開日 2025.04.25
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