今すぐ始める「体力貯金」
あなたも「体力おばけ」になれる
「体力おばけ」とは、年齢を問わず常にエネルギッシュでタフな人を指す言葉だ。
ただし、「体力おばけ」は生まれつき特別な才能を持っているわけではない。日常的なちょっとした積み重ねにより、疲れにくく動きやすい身体ができあがり、健康を維持できているのだ。
だから、あなたも「年齢だから仕方ない」「体力は落ちていくだけ」とあきらめないでほしい。本書では、誰でも「体力おばけ」になれる方法を、医学的根拠に基づいてわかりやすく解説していく。
鍛えておきたい2つの体力

体力は、「行動体力」と「防衛体力」の2種類に分けられる。本当に疲れにくく、若々しく、健康に長く生きるためには、この両方をバランスよく整えることが欠かせない。
「行動体力」とは、身体を思いどおりに動かすための力である。スポーツはもちろん、買い物・掃除・通勤といった日常生活のほとんどが、この体力によって成り立っている。
行動体力には、次のような要素が含まれる。
・筋力:買い物袋を持つ、椅子から立ち上がる、階段を上る
・筋持久力:散歩や旅行、長時間の家事や趣味をする
・心肺持久力:長距離を息切れせず歩く、階段を続けて上る
・柔軟性:肩こり・腰痛・怪我を防ぐ
・バランス能力:段差でつまずかない、電車の揺れにも耐えられる
・俊敏性・反応力:落ちた物に素早く手を伸ばす、とっさの動作に反応できる
一方の「防衛体力」は、外部・内部のストレスに対抗し、健康を維持する力を指す。風邪をひきにくい、ストレスに強い、疲労からの回復が早い、メンタルが安定しているといった状態は防衛体力の表れである。
防衛体力には、次のような要素が含まれる。
・免疫力の維持
・ホルモンバランスの安定
・睡眠の質や疲労回復力の向上
・メンタルタフネス
運動は「最高の投資」
筋肉は使わなければ年1~2%ずつ減り、60代以降では3%以上減るというデータもある。特に太ももやお尻の筋肉は落ちやすく、階段がつらい、長距離を歩けない、ふらつきやすい、転倒しやすいといった日常の変化につながる。
さらに深刻なのは、防衛体力の低下である。運動不足は血流を悪化させ、自律神経のバランスを乱し、免疫力やホルモン分泌の質まで落としていく。言い換えれば、運動しない生活は「病気になりやすい体」を自ら育てている状態だ。その事実に気づかないまま年を重ねれば、ある日突然、健康を奪われても不思議ではない。
今からでも遅くない。運動は、未来の自分にプレゼントできる最高の投資だ。そして、「老後の不安を減らす手段」であり、「今をもっと楽しむ力」にもなる。だからこそ、今この瞬間から運動を始めてほしい。




















