
変化の激しい時代を生き抜くポータブルスキルを手に入れる
変化の激しい時代に求められる能力として注目されている「問題解決力」。
問題解決力とは、理想と現状のギャップに目を向け、現状を理想に近づけていくスキルのこと。問題の特定から解決策の実行までを担う力でもあり、この能力があれば、変化の激しい時代でも市場価値の高い人材として活躍することができるとされています。
この記事では、問題解決力が身につくおすすめの本を22冊紹介します。気になったものがあれば、ぜひ手に取ってみてください。
ライター・フライヤー編集部
![イシューからはじめよ[改訂版]](https://static.flierinc.com/summary/18_cover_300.jpg)
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問題解決を学べる本といえば、『イシューからはじめよ』は外せません。
本書の特徴は、問題設定に重きを置いていること。著者の安宅和人さんは、問題を解く前に、本当にそれが解くべき問題であるか、イシューであるかを見極める必要があるとしています。
本書では、今答えを出す必要がないイシューのことを「なんちゃってイシュー」と呼びます。あなたももしかしたら、「なんちゃってイシュー」に惑わされ、無駄な時間を使ってしまっているかもしれません。本書を読んで、本当に考えるべきイシューを特定するスキルを身につけませんか?


『世界一シンプルな問題解決』は、リクルート出身の中尾隆一郎さんが、シンプルかつ本質的な問題解決のテクニックを教えてくれる一冊です。
中尾さんによると、世の中の問題は「(1)現状把握→(2)解釈→(3)介入+(4)感情の保留」の4ステップでほぼ解決します。もう少し詳しく説明すると、以下のようになります。
(1)「現状把握」:本当の課題を特定する
(2)「解釈」:課題解決策を見つける
(3)「介入」:現場に課題解決策を実行してもらう
(4)「感情を保留」・(1)〜(3)をうまく進める
本書では、この4ステップそれぞれについて丁寧に説明されています。どれも、言われてみればシンプルですが、なかなか実践できないものばかり。問題解決の基本的な流れを押さえたい方に、まずおすすめする一冊です。


『MBA 問題解決100の基本』(グロービス著)は、MBAプログラムで学べる経営のエッセンスの中でも、特に問題解決に関連するものが抽出された一冊。11章に分けて、問題解決に役立つ「100の基本」がシンプルにまとめられています。
まず注目したいのは、「本質的な問題」を見きわめることの重要性を指摘したパート。経営資源や時間は有限であるため、どの問題を解決すべきか、しっかり見分ける必要があると書かれています。
本質的な問題を見分ける方法としては、ロジックツリーが挙げられています。ロジックツリーを用いて問題を細分化し、重要箇所にのみエネルギーを割くようにするのです。
「100の基本」とあるとおり、本書はどれも基本的かつ、新入社員からベテランまで役立つ内容が詰まっています。部署内の課題図書にしたり、本書を携えて読書会を開催したりすると、チームの基礎力が飛躍的にアップするでしょう。


『すべての仕事は「問い」からはじまる』は、マッキンゼー出身の大嶋祥誉さんが、問題解決における「問い」の持つ力についてまとめた一冊。
大嶋さんによると、優秀な人の共通項は、「何が真の問題か?」と、物事の本質に迫る問いを持って、物事と向き合っていること。筋のいい問いができるかどうかで、仕事や人生に大きな差がつくとしています。
大嶋さんは、質の高い問いを心掛けることのメリットを、次のようにまとめています。
・思考がシンプルになり、仕事の悩みが減る
・物事の核心がつかめるので、時間短縮につながる
・異なる物事を関連づけて、発想を広げられる
・想定外のトラブルに直面したとき、思考に突破口を広げてくれる
また、良い問いには、次の4つの型があるとしています。
(1)問いは一行
(2)自分の判断を入れない
(3)視座を高くする
(4)ポジティブにする
AI時代の到来により「問う力」の重要性が見直されているいま、あらためて手に取りたい名著です。


問題解決が苦手で、いつも遠回りばかりしてしまう……そう悩むあなたには『問題解決「脳」のつくり方』(マシュー・E・メイ著)をおすすめします。
著者によると、早急に結論めいたものを見つけようとしたり、過去に類似した問題がなかったかどうか探したり、せっかくひらめいたアイデアを「こんなことで解決できるわけがない」とボツにしたり、少し考えても答えが出なければ投げ出したりするのは、人間の脳の性質に由来した「思考の致命的な落とし穴」によるもの。その前提のもと、本書では、そうしたトラップにはまるのを防ぎつつ、解決策を見出すための方法を紹介してくれます。
「思考の致命的な落とし穴」の一つ、結論を出し急いでしまう「飛躍」を防ぐには、「フレームストーミング」が有効です。フレームストーミングとは、答えではなく疑問をどんどん出し合うこと。具体的には、次の3ステップで進めていきます。
(1)説得力のある問いを立てて、言語によるフレーミングを行う
(2)できる限り多くの問いを見つけ出す
(3)その中から良い問いを少なくとも2つ選んで、ブレインストーミングに移行する
これ以外にも、本書には、さまざまな「思考の致命的な落とし穴」とその解決策が示されます。問題解決において、適切な頭の使い方を知りたいあなたにぴったりの一冊です。


『筋の良い仮説を生む問題解決の「地図」と「武器」』は、マッキンゼーやリクルート等を経て、株式会社ビジネス・ブレークスルーの問題解決力講座の責任者を務めた高松康平さんが、「時間も経験もなくても、最適解を導き出す」方法を指南してくれる一冊。特にビジネスリーダー(課長・係長)に向けた問題解決本となっています。
本書のキーメッセージは、書名にもあるとおり、問題解決には「地図」と「武器」が必須であるというもの。そのメッセージに基づいて、問題解決で迷子にならずに進むべき道を確認するための「地図」(問題解決マップ)と、筋の良い仮説を立てるための「武器」がまとめられています。
著者によると、問題解決においては、自分の立ち位置を把握する必要があります。進むべき方向のあたりをつけ、軌道修正が必要かそうでないか、進んできた道を評価しなければならないからです。
そのために有用なフレームワークとして、本書では「問題解決マップ」が示されます。これは、問題解決の筋道を「現状理解(WHERE)」、「本質的課題発見(WHY)」、「解決策立案(HOW)」の3つに分類したもの。
本書を読み、「問題解決マップ」を使いこなせるようになれば、筋の良い仮説をスピーディーに立てられるようになるでしょう。


問題解決に使える「型」を教えてくれるのは、グロービスの『入社1年目から差がつく 問題解決練習帳』。本書で紹介される20の「型」を理解し、自分のものにすることで、問題解決のスピードが上がります。
本書の特徴は、練習問題を通して「型」を理解し、吸収できること。練習問題は、「A店、B店という2つの店舗の売上を比較して、どちらの店舗が問題を抱えているか判断する」「会社が提供しているサービスに対して顧客からクレームが入ったら?」など、どれも身近で、ビジネスシーンで直面する可能性のあるものばかり。解説も非常にわかりやすいため、一冊読み通せば、確かな問題解決力が身につくはずです。


『「暗記する」戦略思考』は、経営コンサルタントの高松智史さんが、凡人が「戦略思考」を使えるようになるシンプルな方法を教えてくれる一冊です。
本書の一番の特徴は、著者による講義形式であることでしょう。著者の言葉で語られる12の「暗記する」戦略思考講義を「スウィッチ」化して暗記することで、戦略思考の使い方が身につくという仕立てです。
12の講義のうちの一つで提示される問いは「大学1年生が、英語留学を考えています。留学先に相応しい国はどこか?」。さて、あなたはどこから考え始めて、どんな答えを出しますか? 自分なりに考えた後、本書を読んでみてください。きっと目からウロコが落ちるとともに、確かな学びを得られることでしょう。


「世界一単純な問題解決のルール」という副題がキャッチーな『ミニマル思考』は、ロジカルコミュニケーション・コンサルタントの鈴木鋭智さんが、問題をスッキリ解決する「ミニマル思考」を指南してくれる一冊です。
鈴木さんによると、頭のいい人は、複雑な物事を複雑に考えているのではありません。むしろ物事を「シンプルに、最小限に」考えているのだといいます。
そのうえで鈴木さんは、私たちの頭の中には、どうでもよいことや考えても仕方がないことといった「ガラクタ」が存在するとし、これを捨てない限り、本質からずれた思考にばかり固執してしまうと指摘しています。そして、そうした「ジャンク思考」を取り払うよう意識することにより、頭の中がすっきりと整理されていくといいます。
まず取り入れたいのは、変えられるものだけに目を向けるという考え方。「心がけより仕組みに原因を求める」「過去より現在に目を向ける」「見かけの原因に騙されない」の3つのルールを守り、変えられないことに頭のリソースを割くのをやめましょう。
あなたの頭の中は「ジャンク思考」に占拠されてしまっていないでしょうか? ドキッとした方は、本書を手に取って「ミニマル思考」を学んでみてください。


『天才IT大臣オードリー・タンが初めて明かす 問題解決の4ステップと15キーワード』(オードリー・タン/黄亞琪著)は、史上最年少の若さで台湾の行政院に入閣し、コロナ禍においてマスクマップの開発などで注目されたオードリー・タンさんの問題解決法をまとめた一冊。
書名にもある「4ステップ」は、以下のとおり。
(1)問題と向き合う
(2)問題を受け入れる
(3)問題に対処する
(4)問題を手放す
たとえばステップ1には「解決思考」「エンパシー」「多重視点」「取捨折衷」といったように、それぞれのステップに紐づけたキーワードとその詳細が解説されています。「天才」はいかに問題に対処し、解決しているのか、その一端を覗き見ることのできる一冊です。


問題解決には「推論」の技術が欠かせない――。そんなメッセージが詰まっているのは、『問題解決力を高める「推論」の技術』です。
著者の羽田康祐さんによると、先が見通せない現代においては、「今、目の前に見えるもの」から物事を考えるのではなく、「その背景には何があって」「どのような法則が働いて」「どのような未来になりうるのか?」を見抜かなければなりません。そのために必要なのが、不確実性の高い環境変化を読み解いた上で確実性の高い結論を生み出す「推論力」なのだといいます。
本書では、帰納法・演繹法・アブダクションという3つの推論法の合わせ技によって、新たな法則、仮説を発見し、未来を予測できるようになる方法が示されます。変化の激しい時代に問題解決力を身につけ、自分の市場価値を高めたい方におすすめの本です。


『アルゴリズム思考術』(ブライアン・クリスチャン/トム・グリフィス著)は、身近な課題を取り上げ、それらの解決につながるアルゴリズムを紹介してくれる一冊。
そのうちの一つが、部屋探しや人材採用に適用できる「37%ルール」です。「37%ルール」とは、応募者を採用するかどうかの境界線を引くべきタイミングは、応募者の37%前後で落ち着くというルールのこと。最初の37%までは誰も選ばず見るだけにし、それ以降は、それまでに面接したどの応募者よりも優秀な人材が現れたら採用すればいいという、いわゆる「秘書問題」によって導き出されるルールです。
このように本書では、知っておくと問題解決の精度とスピードが上がる「アルゴリズム思考術」が紹介されます。未整理のまま本棚に入っている本をアルファベット順で並べる、1日のうちに片づけたい事柄のうち、何を・いつ・どの順番にするかを決めるなど、日常生活で応用しやすい問題ばかりが取り上げられているので、「自分ならどうする?」と考えながら気軽に読み進められるでしょう。


『本質思考』(平井孝志著)は、コンサルタントである著者がMIT(マサチューセッツ工科大学)で学んだ「本質思考」をまとめた一冊。
本書の冒頭で、著者は、ありがちな思考のクセを9種類に分類して提示しています。
(1)裏返しの結論のクセ
(2)一般解で満足してしまうクセ
(3)フレームワークに依存してしまうクセ
(4)カテゴリー適応のクセ
(5)キーワードで思考停止に陥るクセ
(6)初期仮説に固執してしまうクセ
(7)考えている目的を失ってしまうクセ
(8)プロセス偏重のクセ
(9)主体性を喪失するクセ
それぞれについて詳しく紹介せずとも、自分に当てはまるものが見つかるのではないでしょうか?
自分の思考のクセを直し、「本質思考」を身につけたい方に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。


自分をうまくコントロールできず困っている……そんな問題を解決したい方には、『どうして? 自分に聞く力で問題解決!』(石田淳著)を一読することをおすすめします。
本書の重要なメッセージの一つは、コントロールするべきは「感情」ではなく「行動」であるということ。何かがうまくいかないとき、「やる気がないから」とその原因を「感情」に求めるのはもうやめましょう。それよりも、自分の解決したい問題を特定して、行動を分析・分解し、具体的なアクションプランに落とし込むことが、問題解決の近道になります。
本書はそのメッセージに基づき、あなたの行動を変えるさまざまな方法が指南されています。「解決したい問題があるけれど、どうにも腰が重い」と悩む方にぴったりの一冊です。


「人と組織の問題を劇的に解決する」。この副題にピンときた方には、『U理論入門』(中土井僚著)をおすすめします。U理論の伝道師である著者が、オットー博士が生み出した「U理論」をわかりやすく解説してくれる一冊です。
U理論は、解決困難な組織や社会の問題に対して、根本的な解決の糸口を示してくれるもの。イノベーションやリーダーシップの源泉は「何を(What)どうやるのか(How)ではなく、誰(Who:どのような存在として、その場にいるか)」にあるとし、ダウンローディング→「観る」→「感じ取る」→プレゼンシング→結晶化→プロトタイピング→実践という7つのステップを伴います。
人と組織の問題解決を望む方は、まずはその定義と7つのステップについて、『U理論入門』で学んでみませんか?


問題解決の精度とスピードを上げたいなら、『仮説思考』がおすすめです。
著者の内田和成さんは、BCG日本代表を務め、2006年には「世界でもっとも有力なコンサルタントのトップ25人」に選出された伝説のコンサルタントです。
本書では、そんな内田さんが、問題解決のための効率的な思考法として「仮説思考」を教えてくれます。
内田さんによると、仮説思考を使えば、手元にあるわずかな情報だけでストーリーの全体構成を組み立てることができます。最初にストーリーの全体構成ができると、自分が作ったストーリー(=仮説)を検証するために必要な証拠だけを集めればいいので、分析や情報収集にかける時間を節約でき、効率よく問題解決ができるのです。
なお、内田さんによると、仮説を立てる上でのヒラメキを得る方法は3つあります。
(1)反対側から見る(顧客視点をもつ、現場視点で考える、競争相手視点で考える)
(2)デスクにしがみついていないで、実際に現場に行って考える
(3)もし自分が競合だったら、わが社をどう見ているだろうと考える
超一流のコンサルタントが実践する問題解決の手法、あなたもインストールしませんか?


「フェルミ推定」という言葉を聞いたことはありますか? フェルミ推定とは、「東京都内に信号機は何基あるか?」のような、とらえどころのない数量を、論理的に短時間で概算する方法のこと。応募者の“地頭力”を試すため、コンサルティング会社や外資系企業の面接試験でしばしば出題されることで知られています。
フェルミ推定によって“地頭力”と問題解決力を鍛えたい方には、『地頭力を鍛える』(細谷功著)をおすすめします。
本書によると、地頭力とは、知的好奇心と論理思考力、直観力をベースとし、「結論から考える」仮説思考力、「全体から考える」フレームワーク思考力、「単純に考える」抽象化思考力の3つから構成された、あらゆる思考を支える知的能力のこと。これらの能力を身につければ、フェルミ推定を簡単にこなせる力がつくのはもちろん、ビジネスにおける問題解決の場で怖いものなしになれるでしょう。


「答えは探すものではなく自ら作るもの」――このメッセージにピンときた方におすすめする問題解決本は、『数学的思考トレーニング』。ビジネス数学教育家の深沢真太郎さんが、数学的思考を指南してくれる一冊です。 深沢さんは、「数学的思考」を「数学をするときに頭の中でする行為」と定義するとともに、数式で表すと「数学的思考={定義}×{分析}×{体系化}={定義}×{(分解)+(比較)}×{(構造化)+(モデル化)}」になると書いています。つまり数学的思考は、定義、分解、比較、構造化、モデル化という5種類の概念の組み合わせからできているのです。 本書では、定義、分解、比較、構造化、モデル化、それぞれの概念について、丁寧に解説されています。特に熟読したいのは「定義」の章。“人生を変えたければ定義を変えろ”という深沢さんのメッセージの真意を、ぜひ本書で確認してみてください。


問題解決の技法をたくさん学びたいあなたにおすすめしたい本は、『問題解決大全』。ベストセラー『独学大全』でも知られる読書猿さんが、問題解決に役立つ知恵を教えてくれる一冊です。
「先延ばし」という問題を解決したいときに試したいのは、「ぐずぐず主義克服シート」。まずは、やるべき仕事を、できるだけ小さい単位に分割します。次に、分割したそれぞれの作業の困難さとやり終えた際の満足度を予想し、0から100の数字で表しましょう。その後は、作業に取りかかり、実際に作業がどれくらい難しかったか、実際にどれほど満足したかを、0から100の数字で表して記録します。
この手法のポイントは、作業の「困難さ」は、作業を小さく分割すれば減らせるということ。しかも、先延ばししていた分、やり終えたときの満足感は高いはず。やり終えた達成感を積み上げていくことで、「ぐずぐず主義」を克服できるのです。
ぱらぱらと目を通すだけでも楽しく、学びの多い本書。本棚の特等席に置き、何度も読み返したい一冊です。


『質問しだいで仕事がうまくいくって本当ですか?』は、「質問」というアプローチであなたの問題解決力を上げてくれる本。8年間にわたってコンペ無敗の最強営業パーソン、高橋浩一さんが、質問によって相手との距離を縮め、本音を引き出せる関係を築くメソッドを教えてくれます。
顧客や取引先などの問題を解決したいなら、まずは適切な質問をし、相手の情報を集める必要があります。そこで今日から取り入れたいのは、「きっかけをつくる枕詞」「予防線を張る枕詞」「切り込む枕詞」「踏み込む枕詞」「考えを促す枕詞」の5種類の枕詞。枕詞を使えば、聞きづらい質問でもズバッと切り込むことができるだけでなく、相手が回答するハードルを下げることも可能です。
顧客の問題解決を担う営業パーソンやコンサルタントに、強くおすすめしたい一冊です。


問題解決のプロフェッショナルである弁護士。そんな弁護士はどのように考え、問題を解決するのか――。そんな疑問に答えをくれるのは、弁護士であり、元・大阪市長でもある橋下徹さんの『最強の思考法』です。
橋本さんによれば、書名にもなっている「最強の思考法」とは、「フェアの思考」のこと。自分の考えこそが正義だと決めつけた途端、人間は思考停止に陥ってしまうという信念のもと、橋本さんは、自分の意見を主張する際、正義や正論という個人の価値観によって転変する概念を振り回さないようにしているといいます。
また橋本さんは、「同じ事象でも、自分と相手では見え方が違う」という前提のもと、「自分が主張することは、相手にも同じ主張を認める」「自分がやってきたことは、相手にも同じことをすることを認める」「相手を批判するなら、同じ理由で自分も批判されることを認める」「自分が批判されたくないなら、相手を同じ理由で批判しない」の4つを大切にしているそうです。
さて、あなたは「フェアの思考」を実践できていますか? より生産的に議論をし、問題を解決するために、読んでおいて損はない一冊です。


あなたは「のんびり暮らしたいけれど、仕事をバリバリして活躍したい」などと、矛盾する感情を抱いたことはないでしょうか。『パラドックス思考』(舘野泰一/安斎勇樹著)は、このような感情パラドックスに注目することで、厄介な問題を解決する方法を体系化した一冊です。
パラドックス思考には3つのレベルがあります。
・レベル1:感情パラドックスを受容して、悩みを緩和する
・レベル2:感情パラドックスを編集して、問題の解決策を見つける
・レベル3:感情パラドックスを利用して、創造性を最大限に高める
さらに本書では、感情パラドックスに頻出する「5つの基本パターン」が紹介されています。
・パターン1 素直↔︎天邪鬼
・パターン2 変化↔︎安定
・パターン3 大局的↔︎近視眼的
・パターン4 もっと↔︎そこそこ
・パターン5 自分本位↔︎他人本位
あなたの抱える感情パラドックスは、どのパターンに当てはまるでしょう? モヤモヤした感情を解きほぐすヒントをくれる、知的刺激に満ちた一冊です。


『POSITIVE DEVIANCE(ポジティブデビアンス)』(リチャード・パスカル/ジェリー・スターニン/モニーク・スターニン著)は、複雑で困難な問題を解決するヒントを示してくれる一冊。
本書で取り上げられる「ポジティブデビアンス(PD)」というアプローチは、同じ組織の中で成功例を見つけようとするもの。解決不可能に思われる課題に対して、「ポジティブな逸脱者」(=成功した例外)に焦点を合わせ、問題解決につなげます。
ここでは、次の3点が前提となります。
(1)問題の解決策はすでに存在していること。
(2)その解決策がコミュニティ自身によって発見されること。
(3)これらのイノベーターは、ほかのメンバーと同じ制約や障害に直面しているにもかかわらず成功していること。
著者らは、ポジティブデビアンスにより、世界中の飢餓、製薬会社の業績不振、難民キャンプでの元子ども兵士の心理的回復などといった困難な課題を解決してきました。難しい、でもなんとかして解決したい問題を抱えている方に、ぜひ読んでほしい一冊です。
「どんな本を選んでいいかわからない」「本を読む時間が取れない」「効率よくたくさんの本を読んで知識を得たい」「どんな本を選んでいいかわからない」という方は、1冊10分で読める本の要約サービス「flier(フライヤー)」を活用し、スキマ時間にインプットしてみてはいかがでしょうか。
話題の新刊から定番の名著まで、編集部が厳選したおすすめ本の要約を、ぜひチェックしてみてください。
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