話し方の一流、二流、三流

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話し方の一流、二流、三流
出版社
明日香出版社

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出版日
2023年04月18日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

話題の「一流、二流、三流」シリーズが今回テーマにするのは、「話し方」である。人とのコミュニケーションは生きていく上で不可欠であり、仕事でも「話す」スキルが求められる。仕事であれば、言いにくいことを言わなければならないこともあるし、意見の対立が起こることもある。そんなとき、「話し方」が今後を左右することは想像に難くないが、話し方のコツを教えてもらえる機会はなかなかない。

本書は、「話すことが苦手」「上司・部下との話し方がわからない」と悩む方にうってつけの一冊だ。累計150万部突破のベストセラー作家であり、組織づくりや「上司学」を専門とする著者が「心を動かす話し方」を解説する。本書では40の事例を挙げ、それぞれにおける「一流」「二流」「三流」のコミュニケーションパターンを比較する。ついやってしまいがちな「三流」の行動を目にし、穴に入りたくなってしまう人もいるかもしれないが、話し方はスキルであるため、努力次第で「一流」になることは十分可能だ。

本書で紹介する「一流」は、著者が抱く「理想」の姿でもある。著者自身も、「こうありたい」と思いながらもできていないことはあるが、まずは理想の姿を思い描くことが重要だという。理想を掲げることで、目標への具体的な道筋やとるべき行動がわかるからだ。

「一流の話し方」を身につければ、コミュニケーションに自信をもつことができるはずだ。ひいては、人生もよりよい方向へと向かっていくことだろう。

ライター画像
池田明季哉

著者

嶋津良智(しまづ よしのり)
一般社団法人日本リーダーズ学会代表理事 リーダーズアカデミー学長
もっと‘稼ぐ’組織を作る「上司学」「組織づくりの12分野」メソッドの開発者である第一人者。
大学卒業後、IT系ベンチャー企業に入社。同期100名の中でトップセールスマンとして活躍、その功績が認められ24歳の若さで最年少営業部長に抜擢。就任3ヶ月で担当部門の成績が全国ナンバー1になる。
その後28歳で独立・起業し代表取締役に就任。M&Aを経て2004年52億の会社まで育て株式上場(IPO)を果たす。
2005年次世代リーダーを育成することを目的とした 教育機関『リーダーズアカデミー』を設立。
2007年シンガポールへ拠点を移し、講演・企業研修・コンサルティングを行う傍ら、顧問・社外役員として経営に参画。業績向上のための独自プログラム『上司学』が好評を博し、世界16都市でビジネスセミナーを開催。延べ50000人以上のリーダー育成に携わる。
2013年 日本へ拠点を戻し、一般社団法人日本リーダーズ学会を設立。
「上司学」をさらに進化させた新メソッド「組織づくりの12分野」を開発し、世界で活躍するための日本人的グローバルリーダーの育成に取り組む。
主な著書としてシリーズ100万部を突破しベストセラーにもなった『怒らない技術』をはじめ『あたりまえだけどなかなかできない 上司のルール』『だから、部下がついてこない!』、『目標を「達成する人」と「達成しない人」の習慣』などがあり、累計150万部を超える。

これまでの主な役職
・一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会 理事
・内閣官房「暮らしの質」向上検討会第一分科会長
・内閣府 避難の確保と質の向上に関する検討会 委員
・セミナーズアカデミー 学長
・早稲田大学エクステンションセンター講師

本書の要点

  • 要点
    1
    「話し方の一流」を目指したいなら、まずは「自分の理想像」をはっきりさせよう。理想を実現するために努力をすることで、「一流」に近づくことができる。
  • 要点
    2
    人の行動や考えは「感情」が支配しており、成果は感情がポジティブなときにうまれやすい。また、感情は周りにも連鎖するため、まずは自分の感情をコントロールすることが大切だ。
  • 要点
    3
    話し合いの際に、自分が勝とうとする人がいる。話し合い本来の目的は論破ではなく、「ベストな結論を出す」ことだ。批判や摩擦を恐れず、建設的な話し合いを心がけよう。

要約

一流の話し方

一流を目指すには、「理想の姿」を描くことから
maruco/gettyimages

著者は「嶋津さんの話し方はわかりやすい」「どうして人前で堂々と話ができるんですか」と言われることが多いが、著者も最初からできていたわけではない。しかし、話し方はスキルであるため、努力次第でわかりやすい話し方や伝え方はできるようになる。

一流とは、理想を現実化するために努力できる人である。理想を明確にもっているかどうかは、理想を実現するための絶対条件だ。理想を掲げ、目指すものと現在の距離を知ることで、目的地までどれだけ到達したかが測れるようになる。

しかしいくら理想をもっていても、努力を続けられないと二流止まりである。「こういう話し方ができたらいいよね」と考え、努力を始める人は、すぐに魅力的な話し方ができるようになる。逆に、何もしない人は三流レベルに落ちてしまう。一流になるには、本人の努力が欠かせない。

本書では、著者が考える「理想の話し方」を伝えていく。コミュニケーションは、人間関係の基本スキルである。「話す」は誰もが使うコミュニケーションだが、人によってスキルのレベルは違ってくる。しかし、高いスキルが身につけば、魅力的で「伝わる」話し方ができるようになり、あなたが関わる社会も快適になるだろう。

【必読ポイント!】 心地よい「話す場」を作る

三流は偽善者になり、二流は自分の機嫌をとる

人の行動のスタートラインは感情(気分)だ。ポジティブな気持ちのときは、少々悪い話を聞かされてもポジティブに受け止められる。例えば、待ち合わせの相手から遅刻の連絡が来たとしても、自分の気持ちがポジティブなら、心に余裕を持って返事ができる。感情と成果は連鎖するものなのだ。

多くの人は、自分の行動や考えが、感情に支配されているとは気づいていない。一流は、成果をうむのはポジティブな気持ちであると知っているから、感情を作ることが上手である。

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要約公開日 2023.07.03
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