

「上司と部下、どちらが優秀ですか?」と聞かれたら、なんと答えるだろうか。実際にどうであるかはともかく、まずは「部下のほうが優秀である」と考えてみてほしい。
上司は完璧な存在ではない。上司の見えていない箇所、気付かない選択肢、できない分野の得手を持っているのが部下だ。新しい技術であるAIの活用法についても、むしろ部下のほうが詳しいかもしれない。
上司の上司――すなわち会社は、上司が主役になることを期待しているわけではないはずだ。上司の役割とは、部下の得手や主体性を引き出すことに他ならない。部下を主役にし、しっかり育成すること。そのマインドを持って、思い切って任せていくことが必要だ。

部下に仕事を任せることに抵抗を感じているなら、心に見えないブレーキがあるのかもしれない。たとえば、次のようなことを思っていないだろうか。
・人に頼むより「自分でやったほうが早い」と思ってしまう
・部下も忙しいだろうから頼みにくい
・任せた仕事をミスされるのが怖い
・自分ができることを部下に任せるのは怠けている?
・頑張ることは美徳である
1つでも当てはまるものがあれば、見えない思い込みにとらわれている可能性が高い。

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