最強の外国語習得法の表紙

最強の外国語習得法

ゼロから12ヵ国語マスターした私の


本書の要点

  • 本書が紹介するのは、約5年間で12カ国語を習得した著者が試行錯誤し編み出した、最速で外国語を「不自由なく使えるレベル」まで高める最強の学習法だ。

  • 本書の言語学習のメソッドは、①「ネイティブの発音を真似る」、②「実践的な文法を学ぶ」の2ステップだ。最初から文法を学ぶのではなく、まずはすぐに使えるフレーズを蓄積するのがポイントだ。

  • 1言語めを習得するのは大変だが、2言語、3言語と増やしていくのはそれほど難しくない。とくに、同じ「祖先」を持つ言語グループに所属している言語は似ているので習得しやすい。

1 / 3

たった5年で「12ヵ国語マスター」

12ヵ国語を身につけた、最強の学習法

Natalie_/gettyimages

言語によって習熟度の違いはあるが、著者は12ヵ国語で「ネイティブの人たちとおしゃべりする」ことや「ブログやSNSなどのライトな文章を読む」ことができる。学校で英語を習っていたときは少しも楽しいと思えなかったという著者が、なぜ12ヵ国語を習得することができたのか。著者が最初に習得した言語はスペイン語だ。もともと音楽が好きだった著者は、大学に入学した頃に流行っていたスペイン語の歌に、それまで聴いていた音楽とは違う魅力を感じていた。歌詞をスペイン語のまま理解したいと思ったのが、スペイン語に対する興味の始まりだった。また、スペイン語は多くの国で公用語となっており、5億人という話者の多さも魅力の一つだった。まずは文法書や単語集などを活用してスペイン語を学習してから、ネイティブのスペイン語に耳を慣らすためにスペイン語の映画やドラマも取り入れた。その後、思い切ってスペインの大学に入学し、毎日ネイティブと会話していくなかで、リスニングやスピーキングを鍛えていった。スペイン留学中には週末を使って他の国へも旅行へ行った。著者の関心はますます広く世界に開かれ、さまざまな言語を習得したいという欲求も高まっていった。かといって、習得したい言語があるたびに現地に留学するわけにもいかない。そこで、どうしたら独学で効率的に最速で外国語を「不自由なく使えるレベル」まで高められるかを試行錯誤した。本書で紹介するのは、さまざまな言語学習経験から編み出した、著者流の最強の学習法だ。

「感覚的な学び方」で外国語学習を楽しもう

外国語学習の際の心得や実践法には、大きく分けて「論理的な学び方」と「感覚的な学び方」の2種類がある。前者は文法を徹底的に学んでから会話力をつける学び方、後者はフレーズや単語を覚えていくなかで自然に文法も身につけるという学び方である。どちらを選ぶかは個人の好みによるが、著者は感覚的な学びで言語を習得してきた。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3522/4362文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2024.08.29
Copyright © 2025 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

高校生が感動した英語独習法
高校生が感動した英語独習法
安河内哲也
努力革命
努力革命
伊藤羊一尾原和啓
脳を最適化すれば能力は2倍になる
脳を最適化すれば能力は2倍になる
樺沢紫苑
一日の休息を最高の成果に変える睡眠戦略
一日の休息を最高の成果に変える睡眠戦略
角谷リョウ
要領よく成果を出す人は、「これ」しかやらない
要領よく成果を出す人は、「これ」しかやらない
塚本亮
精神科医Tomyのほどほど力
精神科医Tomyのほどほど力
精神科医Tomy
もっとすごい脳の使い方
もっとすごい脳の使い方
加藤俊徳
わたしが「わたし」を助けに行こう
わたしが「わたし」を助けに行こう
橋本翔太

同じカテゴリーの要約

AI分析でわかった 仕事ができる人がやっている小さな習慣
AI分析でわかった 仕事ができる人がやっている小さな習慣
越川慎司
壁打ちは最強の思考術である
壁打ちは最強の思考術である
伊藤羊一
しんどい世の中でどうすれば幸せになれますか?
しんどい世の中でどうすれば幸せになれますか?
橘玲樺山美夏
仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣
仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣
加藤俊徳
肩書がなくても選ばれる人になる
肩書がなくても選ばれる人になる
有川真由美
頭のいい人が話す前に考えていること
頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉
きちんと伝わる説明の「型」と「コツ」
きちんと伝わる説明の「型」と「コツ」
阿部恵
AIエージェント革命
AIエージェント革命
シグマクシス
やりきる意思決定
やりきる意思決定
中出昌哉
生成AI最速仕事術
生成AI最速仕事術
たてばやし淳