【必読ポイント!】 ネガティブな感情に振り回されない人になる
心理的に健康な人とは?
人は、何かと悩んだり、クヨクヨしたりしがちなものだ。人間関係が良好だと思っていても、相手からの心ない言葉によって傷つけられることもある。そんなときのモヤモヤとした否定的で悲観的な感情は、誰かが慰めてくれたとしても簡単に消えるものではない。なぜネガティブな感情にとらわれてしまうのだろうか。ストックホルム大学の心理学者ペトラ・リンドフォーズ博士が調査の結果割り出した「心理的健康度」の指標は次の通りだ。【心理的に健康な人】①自分のすべてを受け入れている(自己受容)②他者と肯定的な関係を築くのがうまい③自分自身の成長を目指している④人生の目的をもっている⑤自律性が高い(自己コントロールができる)⑥自分を取り巻く環境をコントロールしている心理的に健康な人は、自己肯定的であり、前向きである。一方で、ネガティブな感情に振り回されやすい人は、これとは真逆な傾向があり、自信がなく、否定的な考え方を持つ。不安やストレスから解放されるには、この「心理的に健康な人」を目指せばいい。もちろん、誰もが簡単にこんな人になれるというわけではない。人生には、予期せぬ出来事や心配事がつきものだ。そこで本書が紹介するのが、思い悩んだときでも、ネガティブな感情に振り回されない心理術だ。
人間関係の空気は、読まなくていい

人間関係では、その場の空気を読み、その流れに適応することが求められる。流れを乱す発言をすれば、「空気が読めない人」とバカにされかねない。そんな環境にいると、相手の言葉を文字通りに受け止めていいものか悩み、やがて言葉の裏読みをするようになる。だから、相手の真意がどこにあるかわからなくなり、相手の言葉や態度を疑うようにもなる。その結果、関係性を深めることに躊躇するようになってしまうのだ。空気を読むほどに本心を明かさなくなり、ストレスは溜まっていく一方だ。



















