仕事と子育て、両立のロードマップを描く
子育ては「ひとつの船」で行く航海のはじまり

親になる前、夫婦は自立した個人であり、同じ家に暮らしていてもそれぞれが自分のことをしていればよかった。いわば、「1人用の船に乗っている」状態である。
しかし子どもが生まれたら、2人でひとつの船に乗り換えなければならない。子育てという「航海」は、予測不能なトラブルとリカバリーの連続だ。密に連携して舵をとり、共に荒波を乗り越えていく必要がある。
「2人でひとつの船に乗る」ための第一歩は、育児もキャリアも「相手の役割は自分の役割でもある」と心得ることだ。「寝かしつけはパートナーの役割だから関係ない」と考えるのと、「やってくれてありがとう」と思うのかでは大きな違いが生まれる。
同じ船に乗るイメージが持てたら、「目的地」と「航路」を決めよう。目的地とは、家庭という船がどこへ行きたいかを表す。子育てにおいては、子どもが成人する20年後くらいに定めるとよいだろう。たとえば「経済的に安定していて、2人で仕事・育児を乗り越えた実感がある」という具合だ。
そこから逆算して、「今年の目的地」「今月の目的地」も決めていこう。目的地が決まったら、それを実現するための道筋(航路)を考える。家事の比重はどうするか、どんな保育園がベターか。今年の目的地に行くための手段を選んでいこう。
目的地と航路が定まると、おのずと優先事項が見えてくる。その結果、迷いや心身の消耗が減り、周囲との連携もしやすくなるだろう。
【必読ポイント!】働く親の5原則
原則1:キャリアは「Wカーブ」を目指す
仕事と子育ての両立において、一度は頭をよぎるのが「キャリアは右肩上がりがいい」「一度現場を離れたら居場所がなくなる」という不安だ。今なおこの葛藤を抱えている人は多い。
働く親「はた親」にすすめたいのは、「Wカーブ」という考え方だ。ライフイベントなどで一時的に停滞や凹みがあっても、長期的に右肩上がりになっていればOKという考え方である。
就労人口が減少し、女性や高齢者、子育て・介護をしながら働く人も増えている。一昔前のように「ケア労働を誰かに任せ、仕事に全力を注ぐ」ことで回る社会ではなくなっているのだ。




















