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教え、学ぶヒトの脳
教育における2つの側面
教育という営みには「実質的側面」と「形式的側面」という2つの側面がある。
実質的側面とは、その人にとって意味や価値を持ち、生きる実感をもたらす営みとしての側面だ。人間としての可能性を広げ、有能感を高め、豊かな教養や人格をはぐくみ、人生を内面的により価値あるものへと導く教育を指す。
一方で、教育の形式的側面とは、テストで高得点を目指し、より偏差値の高い学校へ進学し、できる限り高い学歴を得て、社会的に高い地位に就くための手段としての側面である。学校や入試、資格試験に対応するための「受験教育」はまさにこれに該当する。
この2つの側面はしばしば相反する。はじめて校門をくぐり、学びを始めた当初は「こんなに面白い、こんなにできるようになる」と胸を躍らせていたにもかかわらず、やがて他者との比較にさらされ、テストによる競争へと組み込まれるにつれ、次第に学ぶこと自体が苦痛へと変わっていく。




















