就活テクニック大全の表紙

就活テクニック大全

最少の努力で「トップ内定」し「仕事力」も高める


本書の要点

  • 本命企業への志望度をアピールするために、その企業専用のノートを用意しよう。ノートにIR情報や新聞記事のスクラップをまとめ、企業分析に活用する。セミナーや説明会でそのノートを携えて質問すれば、きっと好印象を残せるはずだ。

  • 自己PRは、自分だけで考えてはいけない。学生時代に力を入れたことをノートに書き出し、志望企業の社員に「これらの経験のうち、どれが御社の仕事に役立つか」と質問しよう。

  • 面接では、毎年同じような質問が出題されるものだ。内定者に質問するなどして、過去5~10年分の質問を確認してみよう。

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企業選び

中小企業を「腕試し受験」する

Aramyan/gettyimages

就活生の多くは、中小企業には目もくれず、大企業や人気企業ばかりを受けている。だが積極的に中小企業を「腕試し受験」したほうがいい。そのメリットは4つある。1つ目は、エントリーシートや面接の訓練になること。本命企業と同じ業界の中小企業であれば、同じような質問が出る可能性がある。2つ目は、面接度胸がつくこと。面接を重ねれば重ねるほど緊張しなくなる。3つ目は、中小企業から得た内定が自信となり、大企業の面接へのプレッシャーが減ること。内定を得れば自己肯定感が高まり、本命企業の面接を楽しめる。4つ目は、優良な中小企業に目を向けられること。腕試しのつもりで受けた中小企業は、あなたにとって運命の一社かもしれない。志望している業界の中小企業を見つけるのは、意外と簡単だ。業界地図本で志望業界のページを見て、下位の企業を検索しよう。ネットで「志望業界名 中堅企業」「志望業界名 ベンチャー企業」「志望業界名 子会社」「志望業界名 関連会社」と検索するのも有効だ。ヤフーファイナンスで志望業界名を検索したり、『就職四季報』で志望業界の関連企業を探したりしてみるのもいい。そうして中小企業をリストアップし、自分の希望に近い企業を5~10社受けてみよう。選考過程で魅力を感じられないのならば、途中で辞退してもよい。入社したいくらい魅力的な企業を選ぶことがポイントだ。

企業研究ノートで熱意を伝える

一般的な「就活ノート」には、すべての企業についての情報がメモされている。一方で、ごくまれに、本命企業への志望度をアピールするために「企業研究ノート」を作る人がいる。企業研究ノートの表紙には、志望企業の名前がはっきりと書かれている。ノートの中には、その企業のIR情報(社長のメッセージ、経営計画など)や組織図の切り抜き、新聞記事の切り抜きがスクラップされ、細かく企業分析した跡が見える。さらには、研究分析をふまえ、質問したい項目が5~10個メモされている。セミナーや説明会では、このノートを携えて質問に行こう。志望度の高さをアピールできるし、「入社後もこれくらい熱心に働きます」というメッセージを伝えられる。こうしたアピールを積み重ねれば、早期選考試験に呼んでもらえるかもしれない。

世界一のBtoB企業を探す

byryo/gettyimages

日本には世界的なBtoB企業(企業対企業取引をしている企業)が多いが、BtoC企業に比べて知名度が低い。そのため受験者が少なく、内定獲得のチャンスが大きくなる。優良なBtoB企業は、就活生にとって狙い目だ。世界一のBtoB企業を探す方法は、4つある。まず、本書に掲載されている「世界一のBtoB企業リスト」をチェックすること。業界地図本でBtoB企業を探したり、ヤフーファイナンスで「世界一」「世界首位」「シェア1位」などの言葉で検索したりするのもいい。『就職四季報』でBtoB企業を探す手もある。BtoB企業に合格するには、次のフローが有効だ。まず、志望企業の競合となる企業を知る。北米、欧州、中国、ASEANなど、エリア別に探そう。インターネットで検索するとよい。次に、

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要約公開日 2019.07.01
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