著者
ダニエル・カーネマン
認知心理学者。プリンストン大学名誉教授。専門は意思決定論及び行動経済学。
1934年テルアビブ生まれ。幼少期をパリで過ごし、その後、家族とともにパレスチナに移住。エルサレムのヘブライ大学で心理学と数学を学んだ後、イスラエル国防軍心理学部門に勤務した。1958年にはアメリカに移住し、カリフォルニア大学バークレー校で心理学の博士号を取得。1993年よりプリンストン大学の教授となる。2002年には、不確実な状況下における意思決定モデル「プロスペクト理論」などを経済学に統合したことが画期的な業績として評価され、心理学者ながらノーベル経済学賞を受賞。2011年および12年にはブルームバーグ選出の「国際金融で最も影響力のある50人」に選ばれている。
本書の要点
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要点
1
私たちには二つの思考モードがある。システム1(速い思考)は直感や感情のように自動的に発動するもので、日常生活のおおかたの判断を下している。一方、システム2(遅い思考)は熟慮とでも呼ぶべきもので、意識的に努力しないと起動しない。システム1の判断を退けてシステム2を働かせるのは、多くの人にとって難しい。
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要点
2
自動的に物事に因果関係を形成し、単純な一貫性のある現実を求め...
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