副業を望むなら、迷わず今から始めるべきである。
副業パーソンを採用する企業の視点に立って考えてみよう。仮に目の前に2人の候補者がいるとする。どちらも大手企業に所属し、実績やマネジメント経験は同等だ。しかし、一方は副業経験を持ち、もう一方は未経験である。
果たして企業はどちらを選ぶだろうか。例外はあるにせよ、副業経験がある方が有利なのは明白である。「副業は初めてです」という人よりも、「何社か副業をやったことがあります」という人を仲間に迎えたいのは自然な心理だ。
ここまで読んで焦りを抱いた副業未経験者もいるかもしれない。だが、まだ間に合う。今から始めればむしろ早いくらいだ。今動けば、間もなく到来する大副業時代において「モテる副業パーソン」として活躍できる。
ここからは、副業の「1案件目」を獲得するための5つのステップを紹介する。
第1ステップは、副業準備に必要な事項とその期限を整理し、「マイ副業チェックリスト」を作成することだ。
ポイントは、1アクションを60分以内で完了できる項目に分解することである。「1か月以内に副業先をみつける」という大きなタスクは重く感じがちだが、これを「副業サービスに登録する」や「プロフィールを書く」といった小さなタスクに分割すれば、格段に取り組みやすくなる。
第2ステップは、副業先を探すことである。方法は大きく4つに分けられる。
1つ目は、知人からの紹介である「リファラル」だ。身近な知人に「副業を探している企業とかない?」「人手が足りないと言っている企業に心当たりない?」と声をかけてみよう。
2つ目は、SNSや副業者同士がつながるオンラインコミュニティを活用する方法だ。SNS上で気になる案件を見つけたら、信頼性を慎重に見極めたうえでDMを送ってみるとよい。
3つ目は、副業マッチングサービスへの登録である。ここでは自分の動き次第で、副業開始のタイミングを早められる。
4つ目は、エージェント経由だ。エージェント案件はハイスキルを求められる傾向が強いため、副業経験者やスキルに自信を持ち始めた人向けである。
初めて副業を探すなら、リファラルと副業マッチングサービスの併用がおすすめだ。リファラルは安心感がある反面、他力本願になりやすい。紹介を依頼しながら、同時並行でプラットフォーム上の案件もチェックしていこう。
第3ステップは、企業にモテるプロフィールを作ることである。著者の経験上、目を引く副業プロフィールには共通する3つの要素がある。
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