AI分析でわかった トップ5%社員の時間術

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AI分析でわかった トップ5%社員の時間術
出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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出版日
2022年05月30日
評点
総合
3.8
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

仕事をしていると「時間がない」という言葉をよく耳にする。世の中には「効率アップ」「時短」のテクニックがあふれ、何を取り入れるべきか判断することすら難しい。そんな状況を打破してくれるのが本書だ。

ベストセラーとなった『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』『AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣』に引き続き、本書『AI分析でわかった トップ5%社員の時間術』が紹介するのは、大量のデータの分析から得られた、各企業や団体で突出した成果を上げている人たちに共通する習慣だ。今回はなかでも「時間術」をテーマに、人事評価トップ5%社員が実際に行っている、短い時間で成果を上げる手法が次々に挙げられる。一人の優秀な人の経験談ではなく、異なる会社で働く優秀な社員たちに共通する行動習慣が数字とともに掲載されているので、説得力は抜群だ。さらに、一般的な社員2.2万人に5%社員の時間術を真似してもらったところ、89%の人が「より成果を残すことができた」と回答しているというのだから、応用性も高いといえるだろう。

知識として「良い習慣」を知っていても、実践できなければ自分の生活に変化は訪れない。本書は繰り返し、「知ること」ではなく「できること」が重要だと伝えている。頑張っているのに仕事が終わらない、評価されないと悩んでいるとしたら、本書の知恵を借りて、「頑張り方」を少し変えてみてはどうだろうか。本書はきっと、今の状況から抜け出すためのヒントを与えてくれることだろう。

ライター画像
池田友美

著者

越川慎司(こしかわ しんじ)
株式会社クロスリバー 代表取締役
株式会社レビルソーク 代表取締役
株式会社キャスター 執行役員
国内通信会社および外資系通信会社に勤務、 ITベンチャーの起業を経て、2005年にマイクロソフトに入社。 業務執行役員として最高品質責任者やPowerPointやExcelなどの事業責任者など歴任。 2017年に改善活動のコンサルティング会社株式会社クロスリバーを起業。ITをフル活用してメンバー全員が週休3日・週30時間労働を継続。述べ800社以上に、 ムダな時間を削減し社員の働きがいを上げながら“自分の時間”を増やしていく「働き方改革」の実行を支援。2018年から1000名以上のほぼ全員がリモートワークの株式会社キャスター執行役員と兼任。
著書18冊。 『AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣』『AI分析でわかった トップ5%社員の時間術』(ディスカヴァー)、 『科学的に正しいずるい資料作成術』(かんき出版)、 『「普通」に見えるあの人がなぜすごい成果をあげるのか』(KADOKAWA)など。

本書の要点

  • 要点
    1
    “残業沼”から最短で抜け出すためには、人事評価トップ5%の社員の時間術が有効だ。これを取り入れた2・2万人のうち、89%の人が「より成果を残すことができた」と答えている。
  • 要点
    2
    頑張っていても評価されない95%社員は3つのパターンに分けられるのに対して、トップ5%社員には95%社員にはない6つの特徴があった。
  • 要点
    3
    「ちょいスイッチABC」を取り入れれば、5%社員でなくとも作業時短を実現できる。

要約

なぜ24時間はあっという間なのか

“残業沼”から最短で抜け出す方法

一生懸命働いているのに気がつくと時間が足りなくなり、残業ばかりで周りに評価されることもない。こんな状態から抜け出すには、「5%社員の時間術」が効果的だ。

著者が創業した株式会社クロスリバーは、週休3日という時短を実践しながら、多数の会社の業務効率アップと学び方改革の支援を行なっている。そのなかで各社の協力を得て、人事評価トップ5%の社員(以下、5%社員)の言動を分析した。5%社員の時間術を真似した2・2万人のうち、89%の人が「より成果を残すことができた」と答えている。読者のみなさんにも、実際にやってみて「意外とよかった!」という感覚を味わっていただきたい。行動を変えれば意識が変わる。少しの頑張りで、現状を抜け出すことができるのだ。

5%社員は「時間がない」の捉え方が違う
invincible_bulldog/gettyimages

5%社員以外の、一般的な95%の社員(以下、95%社員)のうち94%は、「いくら残業してもやるべき仕事が終わらない」という感覚的な時間不足を訴えている。残業をしても次の仕事がまた降ってきて残業が繰り返される“残業沼”状態だ。

一方、5%社員で「時間がない」と答えた社員はわずか37%だ。「時間は有限である」と心得ている5%社員は、短い時間でほかの人よりも成果を残そうとする。

5%社員は、新しい挑戦に興味があり、「やめるべきタスク」を決めてから新しいことに飛びつく。与えられた仕事をこなすことで頭がいっぱいの95%社員は、「何かをやめる」という選択肢を持たないことが多い。これでは時間が足りなくなって当然だ。

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要約公開日 2022.06.06
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