上司に信頼される話し方 部下を傷つけない話し方の表紙

上司に信頼される話し方 部下を傷つけない話し方


本書の要点

  • 毎日のミーティングでは「特にありません」で終わらせず、「今日はAとBの作業をします」など業務報告や考えていることを共有すると、上司からの信頼度がアップする。

  • 上司にお願いをする際は、「もしよろしければ」「お手数ですが」に依頼形語尾の「~いただけないでしょうか?」をつけた「魔法のクッション言葉」を使うと良い。

  • 部下のやる気を引き出すことは上司の仕事である。

  • お客様には「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」などと挨拶をしてみよう。その方が言葉を返しやすく、自然なコミュニケーションが生まれやすい。

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【必読ポイント!】 上司とのコミュニケーション

自分の考えをチームと共有する

近年テレワークが進み、「部下の仕事の進捗状況が分からない」「もっと積極的にコミュニケーションをとりたい」と悩んでいる上司は多いようだ。朝のミーティングで「何か確認や共有事項はありませんか」と言われたら、「特にありません」で終わらせずに、業務報告や考えていることを上司やチームメンバーと共有してみよう。「確認は特にありません。今日は、AとBの業務を優先的にやろうと思います」と簡単に伝えることで、上司は「意識的かつ計画的に仕事を組み立てているな」と安心することができる。また、上司に予定を報告すれば、「AやBより、Cを先にお願いできないかな」と言われる可能性もある。上司は一人ひとりの仕事の詳細まで把握できているわけではない。そのため、部下が自分の頭の中を共有するだけでマネジメントがしやすくなる。相手にどんな情報があると助かるのかを考え、先回りするコミュニケーションをとることができると、信頼度がアップするだろう。

「魔法のクッション言葉」を活用する

gremlin/gettyimages

上司に対してお願いをする際は、「魔法のクッション言葉」を使ってみよう。例えば「企画書を確認してもらえますか」と言うのではなく、「もしよろしければ、いったんここまでの企画書を見ていただけないでしょうか?」というように、「もしよろしければ」「お手数ですが」「申し訳ございませんが」+「依頼形語尾」の形を活用するのである。日頃から上司にこのような言葉を意識して使うことによって、お客様の前でもたどたどしくならず、自然と感じの良い言葉遣いができるようになるだろう。

反論の接続詞を使わない

人は、真剣なのに軽く扱われたとき、知らないことをバカにされたときに恥ずかしさを感じる。一瞬の反応や言葉で心が傷つくことがあるが、それが部下から上司へ向けられたものであれば、なおさらである。

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要約公開日 2023.02.27
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