「ビジネスモデル3.0」とは何か
ビジネスモデルは「静的」から「動的」へ
ビジネスモデルとは、単なるお金を稼ぐ仕組みではなく、社会の中で「誰が」「何を」「どのように」価値を受け取り合うかを定める設計図である。
ビジネスモデルはこれまで、効率や差別化を重視する「静的」なものだったが、今はビジネスモデルそのものが、社会との関係の中で変化し続ける「動的」なものになっている。
共創性と適応性

ここからは「ビジネスモデル」の変遷を追っていこう。1990年代後半から2000年代初頭のビジネスモデルが、「ビジネスモデル1.0」である。当時は「効率化による利益の最大化」が関心事であり、ビジネスモデルも資本の循環を基本設計としていた。
しかし、2000年代後半に入ると「ビジネスモデル1.0」のほころびが出はじめる。環境破壊や過剰消費による持続可能性が危ぶまれる中、「ビジネスモデル2.0」が登場。企業は経済合理性の追求から、社会における存在価値や意味を問うようになった。ビジネスモデルには従来の経済性に加え、社会性と創造性が加わった。
そして、本書のテーマである「ビジネスモデル3.0」だ。ここにはさらに、共創性・適応性という新しい視点が入ることとなる。ステークホルダーとともに価値を育て合い(共創性)、社会の変化を受け入れながら自らの仕組みを変えていく(適応性)。これこそが、現代におけるビジネスモデルである。
本書では、「ビジネスモデル3.0」を体現している企業50社を紹介しているが、本要約ではその中から6社をピックアップする。
みつける ―新たな顧客・需要を見出す
Langaku〈マンガの多読で英語を学ぶ〉
マンガを使った英語学習アプリの「Langaku(ランガク)」。多くの英語習得法がある中、英文を大量に読む「多読学習」というアプローチが注目されているが、「自分の好みに合った教材を見つけるのが難しい」という課題が指摘されていた。
そこで登場したのがLangakuだ。Langakuを運営するMantra株式会社は、集英社からの全面協力を受け、北米向けに翻訳出版している人気マンガを題材にした「多読学習」サービスをリリースした。
Langakuは英語に不慣れなユーザーも楽しんで使えるように、ワンタップでの英語・日本語切り替え機能や、学習レベルに応じたコマ数調整など、さまざまな工夫を施している。




















