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結果と向き合う勇気
未読
日本語
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結果と向き合う勇気
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出版社
定価
1,595円(税込)
出版日
2019年10月17日
評点
総合
3.3
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.0
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おすすめポイント

本書は、プロ1年目で20勝をあげて最多勝を獲得、メジャー移籍後も数々の球団を渡り歩いてアメリカン・リーグ制覇に貢献するなど、日米で活躍してきた上原浩治選手が、電撃引退への思いを語った一冊である。そこにはつねに、結果と向き合い、引退を見据えた野球人生があった。先発・中継ぎ・抑えとして、与えられた場所を全うしてきたからこそ、日米通算134勝128セーブ104ホールドという結果を残すことができたのだ。

そんな上原選手は、なぜ電撃引退という結論を出したのか。引退はなぜ5月だったのか。本書には、そこにいたるまでのリアルな葛藤が克明に描かれている。

それと同時に、日本のプロ野球で12年間、メジャーリーグで9年間プレーしてきた選手として、自らの野球哲学についても熱く語っている。つねに目標と対峙していなければならない選手人生において、結果を出すにはどうすればいいのか、結果を求められる場所でどのように行動すればいいのかを、学生時代の経験とプロでの経験を踏まえて指南している。

結果にこだわり、第一線で活躍してきた上原選手の哲学は、野球をプレーする方だけではなく、組織で働く人にとっても大いに参考になるだろう。プロフェッショナルとしての誇りと想いが伝わってくる一冊である。

ライター画像
木下隆志

著者

上原 浩治(うえはら こうじ)
1975年4月3日生まれ。大阪府出身。東海大仰星高校時代は外野手兼控え投手。1年浪人して大阪体育大学に入学し頭角を現す。大学3年時に日本代表に選ばれ、97年のインターコンチネンタルカップ決勝では、当時国際大会151連勝中だったキューバ相手に先発し、勝利投手となる。98年、ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。1年目に20勝4敗で最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率の投手4冠を達成。新人王と沢村賞も受賞する。2004年にアテネオリンピック日本代表に選ばれ銅メダル。06年にはWBC日本代表に選ばれ初代王者に貢献。07年にはジャイアンツの球団新記録となる32セーブをあげた。08年にFA宣言でメジャー挑戦を表明し、1月14日ボルチモア・オリオールズと契約。11年シーズン中にテキサス・レンジャーズへ移籍し、アメリカン・リーグ優勝に貢献。FAとなった2012年オフに、ボストン・レッドソックスと契約し、13年にはクローザーとしてワールドシリーズ制覇に貢献。リーグチャンピオンシップMVPにも輝く。16年12月14日、シカゴ・カブスに入団。18年3月9日、10年ぶりに日本球界に復帰。読売ジャイアンツでプレーするも翌19年5月20日、現役引退。
日米通算134勝93敗128セーブ104ホールド

本書の要点

  • 要点
    1
    著者は、メジャーにいられなければ引退すると宣言していたものの、その決断を翻した。「メジャーでやりたい」という気持ちよりも「野球がやりたい」という気持ちが勝っていたからだ。
  • 要点
    2
    著者は、2019年5月に引退を発表した。悔しかったが、戦い終えたような感覚もあった。
  • 要点
    3
    二軍とは経験をする場所、一軍とは結果を出す場所である。一軍は経験する場所ではないので、結果でのみ判断されるべきだ。
  • 要点
    4
    自分を知ることができれば、行動指針が見えてくる。そうすれば、目標達成までのロスを削減できる。

要約

【必読ポイント!】引退までの道のり

2017年12月

「あと1年で引退だな」――2017年のシーズンをシカゴ・カブスで終えたとき、この選択肢が現実味を帯びてきた。その年の成績は、49試合に登板して3勝4敗2セーブ14ホールド、防御率3.95。決して満足できるものではなかった。

一方で、43イニングで50奪三振と、「まだできる」という手ごたえも感じていた。42歳にしては立派だという声もあった。

やはり、まだメジャーでやっていきたい。日本のプロ野球は選択肢に入れず、あくまでメジャーにこだわっていた。

オフに入るとすぐに、数球団からオファーが舞い込んだ。しかし、希望する条件ではない。そのときは、まだまだオファーがあるとみていた。

2018年2月
Candice Estep/gettyimages

シカゴ・カブスを離れることを表明して4ヶ月が経過しても、所属先は決まらなかった。自主トレ中も、代理人からの連絡を期待して、鳴らないスマートフォンを持ち歩いていた。もう、シーズンは目の前だ。

この年は、近年まれに見るほど、選手の所属先が決まらない年だった。ダルビッシュ有選手でさえ、2月半ばになるまで未定だったほどだ。

2018年3月

メジャーにいられなければ引退すると宣言していたものの、所属先が決まらない中で、本当にメジャーにこだわるべきかと悩み始めた。自分にとって大切なものは何なのか。メジャーでやりたいのか。それとも野球がやりたいのか。

その答えはもちろん「野球がやりたい」だった。日本のチームでも、自分を必要としてくれるチームがあるならばやりたい。実際、いくつかの日本球団からオファーが来ていた。

結局、読売ジャイアンツへの入団が決定した。10年ぶりにジャイアンツのユニフォームを着ると、獲得してくれたジャイアンツに対して「結果で恩返しをする」という覚悟が湧いてきた。

2018年10月
manusapon kasosod/gettyimages

ジャイアンツは2018年に3位でシーズンを終えて、クライマックス・シリーズに進出した。まだ日本一のチャンスはある。同級生であり、著者を獲得してくれた高橋由伸監督が、成績不振を理由に監督辞任を発表してもいた。球団のために、できることをしなければならない。

初戦の相手は、2位のヤクルトだ。先発だった今村がツーベースヒットを打たれると、コーチから声がかかった。「ウエ、行くぞ!」。期待か不安か、アナウンスに球場がどよめいた。

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