ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから
感情を出したほうが好かれるの表紙

感情を出したほうが好かれる


本書の要点

  • 自分を出していない人は、「自分を出したら嫌われる」と思いこんでいる。しかし、ありのままの自分を出しているほうがむしろ好かれる。

  • 大人が見捨てられる不安を持つのは、相手に原因があるわけではない。その人が自信をなくして、自分を出せないことが原因だ。相手に迎合するのではなく、自分の判断で行動し、その結果に責任を負わなければならない。

  • 自己犠牲をやめないのは、その人にとって犠牲的役割に意味があるからだ。犠牲的役割を演じることはやめたほうが、周囲に心の温かい人が集まってくる。

1 / 4

なぜ自分らしく生きられないのか

無理をしないと、他人から受け入れられないのか?

人から気に入られるために相手を喜ばせようとする人は、自分の感情を偽っている。

つまらないのに「おもしろい」と言い、理不尽な頼まれごとに心の中では怒りながらも「わかりました」と明るく返す。

好かれたい、愛されたい、嫌われたくないと思うがゆえに無理をする。無理をしているから、期待通りに好かれてもスッキリしない。

自分の気持ちに無理を続けていると、相手に憎しみを抱くようになる。その感情を意識していても、無意識に追いやっていても、その人といると不快感が出てくるようになる。

相手に好かれよう、気に入られようと自分を犠牲にしても、相手から都合のいい存在としてしか見られない。気に入られようとする姿勢はずるさにつながるから、尊敬を得られないのだ。

「ありのままの自分」のほうが好かれる

Bevan Goldswain/gettyimages

自分を出すということは、リラックスし、無理をしないということだ。自分を出すというと、個性を出すとか、わがままを通すことを想像する人がいるが、そうではない。自分を出すとは、相手に好かれるために特別なことをせず、安心して行動できる状態のことだ。

自分の格好を意識しないで、椅子に腰掛けて話しているときは、相手と心がふれあっている。それが大切なのだ。それが「こころ」なのである。

自分を出していない人は、「自分を出したら嫌われる」と思っている。それはまったく逆だ。自分を隠しているときには不安で緊張しているから、そのストレスが周りを拒否している雰囲気をつくる。

もっと見る
この続きを見るには...
残り530/4701文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2024.11.22
Copyright © 2025 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

努力は仕組み化できる
努力は仕組み化できる
山根承子
精神科医Tomyの人づきあいはテキトーでいいのよ
精神科医Tomyの人づきあいはテキトーでいいのよ
精神科医Tomy
「ToDoリスト」は捨てていい。
「ToDoリスト」は捨てていい。
佐々木正悟
ビジネス心理学大全
ビジネス心理学大全
榎本博明
対人心理学BEST100
対人心理学BEST100
内藤誼人
親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?
親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?
橘玲
言葉にする習慣
言葉にする習慣
さわらぎ寛子
人はどう悩むのか
人はどう悩むのか
久坂部羊

同じカテゴリーの要約

頼るのがうまい人がやっていること
頼るのがうまい人がやっていること
有川真由美
お金の不安という幻想
お金の不安という幻想
田内学
すぐやる人の小さな習慣
すぐやる人の小さな習慣
大平信孝大平朝子
記憶脳
記憶脳
樺沢紫苑
感情に振り回されない 精神科医が教える心のコントロール
感情に振り回されない 精神科医が教える心のコントロール
和田秀樹
聴く技術
聴く技術
山根洋士
「いい質問」が人を動かす
「いい質問」が人を動かす
谷原誠
なぜか機嫌がいい人がやっている100の習慣
なぜか機嫌がいい人がやっている100の習慣
藤本梨恵子
一・五代目 孫正義
一・五代目 孫正義
井上篤夫
心の中のネガティブさんと上手につきあう方法
心の中のネガティブさんと上手につきあう方法
精神科医Tomy