2024年2月18日、超満員の東京ドーム。「オードリーのオールナイトニッポン」放送15周年を記念するスペシャルイベントが、まさに幕を開けようとしていた。
会場に集結した5万3000人に加え、全国47都道府県の映画館200館でのライブビューイングに5万2000人、さらにオンライン配信で5万5000人が視聴。合計すると、実に16万人が同時にこの瞬間を共有したことになる。
わずか数年前まで、ラジオ番組のイベントといえば、100人ほどのリスナーを無料招待する公開収録が主流だった。その“常識”からすれば、アリーナ席1万2000円、最も手頃な「ステージ裏体感席」でも7500円という有料イベントを東京ドームで開催し、しかも16万人を動員するなど、誰も想像できなかっただろう。
かつてのラジオは荒れた土地のようなものだった。この20年、パーソナリティ、リスナー、スポンサー、スタッフが力を合わせて耕し続けた結果、ラジオは奇跡的な復活を果たしたのである。
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